内容説明
ル・コルビュジエ、ミース、ガウディからフンデルトヴァッサーまで、20世紀を代表する建築家がデザインした理想の住まいを訪ねる旅。
目次
エクトル・ギマール―カステル・ベランジェ
アントニオ・ガウディ―カサ・ミラ
ミケル・デ・クレルク―エイヘン・ハールト集合住宅
カール・エーン―カール・マルクス・ホフ
アーウィン・S・チャニン&ジャック・デラマール―ザ・センチュリー・アパートメント
ワルター・グロピウス―ジーメンスシュタット団地
ミース・ファン・デル・ローエ―レイクショア・ドライヴ860/880
ル・コルビュジエ―ユニテ・ダビタシオン
ハンス・シャロウン―ロミオ&ジュリエット
GLCチェンバレン・パウウェル&ボン―バービカン団地〔ほか〕
著者等紹介
植田実[ウエダマコト]
編集者・住まいの図書館出版局編集長。1935年東京生まれ。早大フランス文学科卒。68年創刊の「都市住宅」などで現代建築・都市に関する編集企画、批評を展開
平地勲[ヒラチイサオ]
写真家。1945年東京生まれ。日大芸術写真科中退。グラビア雑誌を中心に都市風景からヌードまで、精力的に写真を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ごへいもち
21
居住性はわからないが趣のある集合住宅群。モシェ・サフディ設計のカナダ・モントリオールのハビタ67(フランス語読みだとアビタ67かな)というのがいいなぁ2013/06/09
那由多
16
住みたいかどうかは別として、ユニテ・ダビタシオン、ハビタ67、ハーレン・ジードルンク、フンデルトヴァッサー・ハウスが特に興味深い。立体模型で見てみたい。2022/11/08
ハルト
8
世界の主だった集合住宅がされており、まさに圧巻。無個性だと思いがちだった集合住宅に、はっきりと建築家のコンセプトが現れているところが個性的でありまた魅力的でした。現代の集落というか要塞というか。歴史的建造物なものもあるので、住環境はあまりよくなさそうなものもあるけれど、どの集合住宅にも一度住んでみたい!やっぱりコルビュジエのユニテとガウディのカサ・ミラ、あと緑に囲まれたハーレン・ジードルンクに特に心惹かれました。ただ写真がすべてカラーでなかったのが残念。2012/11/23
柊
6
思いのほか専門的な内容だったのでナナメ読み。アパートというと、長方形のどれも同じような建物だと思っていた私。広い世界には色々あるのだなと思いました。ガウディは『サグラダ・ファミリア』しか知りませんでしたが、アパートも設計してたんですね。それもやっぱり独創的で!『ジョン・ハンコック・センター』の様な「住むためだけの建物」よりも『フンデルトヴァッサー・ハウス』の様な遊び心ある建物に住んでみたい!緑で建物が見えない『ハーレン・ジードルンク』も素敵です。『ハビタ67』は、中を探検したい気になります笑2015/11/21
nutts
5
近代建築が集合住宅に対して出してきた答えを追いかけるタイムマシンのような旅。高級住宅から労働者向けのアパートまで、その時代・その国の政治背景や文化が色濃く表れている。全てが未だに大改修などを経て住まわれていることや、住環境に対する哲学や商慣習が日本とは大きく異なる点は興味深い。住人の部屋を訪れ、話を聞き、写真に収めているのは貴重。やっぱり、センス良く見える部屋は、壁の使い方が本当にうまいなぁ。2010/08/11