内容説明
ロシアでも日本でも、大人が子どもを理解していないという共通の問題が見られます。親密な保護や愛情を求める子どもの欲求を、大人は理解していないのです。子どもが大人に投げかけているサインを、どのように読み取ったらよいのでしょうか。どのようにしたら、子どもの心的体験の世界を垣間見ることができるのでしょうか。これが、著者がこの本に与えた問いであり、研究課題です。
目次
1章 低学年の子どもの心のトラブル(なぜ心のトラブルが生じるのか;学校不適応と心のトラブル ほか)
2章 心のトラブルの診断(診断の方法;診断の手順)
3章 否定的な心的体験の診断と事例分析(事例の分析;事例研究のまとめ)
4章 日本とロシアの子ども:絵に表現された心の世界(描画投影法の結果の比較分析;子どもの恐怖とマスコミの影響 ほか)
著者等紹介
ソローキナ,ヴェ・ヴェ[ソローキナ,ヴェヴェ][Сорокина,В.В.]
1982年にモスクワ大学心理学部を卒業。その後、子育てをしながら、モスクワ教育大学大学院心理学講座に学び、1995年に修士号を取得。現在は、モスクワ市立心理‐教育大学の心理学研究室主任研究員。学校心理士として、主に小学校低学年の子どもが抱える心の問題について、描画投影法と対話によって診断・治療をおこなっている
中村和夫[ナカムラカズオ]
1976年東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。愛媛大学、東京水産大学(現、東京海洋大学)を経て、神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。博士(教育学)
伊藤美和子[イトウミワコ]
2005年神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程修了、博士(学術)。大阪大学、神戸大学など非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 私のライプツィヒ