出版社内容情報
25年前、千葉・房総の里山に友人たちと建てた小さな家。シンプルな居間と食堂・台所、そして書斎と寝室。住宅のあり方を考え抜いてきた建築家の原点をなす、小さくて特別な家の物語。
内容説明
1992年完成。歳月を重ねることでさらに魅力を増した、70m2ほどの小さな家。片流れ屋根の簡素な佇まいが、里山の風景に溶け込んでいる。「ひとつ屋根の下」に漂う安堵感は、生活者としての視点と、細部に及ぶ建築的な思考と手法が支えている。住宅設計を原点とする建築家、中村好文がその流儀を丁寧に解き明かす。
目次
第1章 家・案内 心地いい居場所はどこ?
第2章 工夫と知恵が生きる 「小さな家」の設計術(敷地と配置計画―ふたつの家が対話しているように;一枚の「壁」―シエナ大聖堂の「未完の壁」への憧憬;正方形の平面プラン―斜めの壁が動線を捌く、ひとつ屋根の下で;階段―壁を回り込む、優しく、軽やかな鉄骨階段;アプローチと庭―ふたつの家のアプローチ、自由な共有庭 ほか)
第3章 小さな家の愉しみ 四季の「レストランごっこ」(春 竹林に旬の味を訪ねる;夏 古くて新しい大人の遊び―句会;秋 宴は古テーブルを中心に;冬 聖夜、あたたかな灯りに集う)
第4章 座談会 「上総の家2」の生い立ち
著者等紹介
中村好文[ナカムラヨシフミ]
建築家。1948年千葉県生まれ。1972年武蔵野美術大学建築学科卒業。設計事務所勤務を経て、東京都立品川職業訓練校木工科で学ぶ。1981年レミングハウス設立。1987年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。1993年「諸職の技術を生かした住宅」で第18回吉田五十八賞特別賞受賞。1999~2018年日本大学生産工学部建築工学科研究所教授
雨宮秀也[アメミヤヒデヤ]
写真家。1959年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学時より写真家梅田正明に師事した後、雨宮フォトオフィスを設立し独立。家具、器など生活にかかわるプロダクトや住宅建築などの撮影を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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