内容説明
鉄道と自動車が登場するまで陸上交通の主役をつとめ、農業や戦争に使われたのはもとより、旅行や娯楽の手段あるいは権力の象徴として大きな役割を果した馬車。その技術的発展の世界史を、史書や小説からのエピソード380点に及ぶ図像資料をまじえて跡づけた決定版。
目次
第1部 古代(馬車の誕生;シュメール文明;古代オリエントの戦車;東西の比較と交渉;ギリシアにおける発展;ローマにおける繁栄)
第2部 中世(ローマ帝国以後のヨーロッパ;道路のにぎわい)
第3部 近代(陸上交通の変容;コーチの大流行;最盛期の馬車;最後の栄光)