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出版社内容情報
敗戦の結果、貴族・富豪の秘庫が開かれ、優秀な古典籍が市場に氾濫した。アメリカ崇拝・国民総虚脱状態の時期に、古典籍の価値復活を信じ稀珍書探究一筋に全力をあげて奮闘した著者40代半ばの記。
内容説明
戦後の奇書珍籍大動乱期の生き証人。弘文荘主人・反町茂雄。
目次
1 敗戦・衰乱の巷に立って(満天暗雲の中の新出発;業界再建の糸口;転びつ起こつ;古典復興祭と「天下無双」の珍籍;三条西伯爵家文庫の崩壊)
2 本格的大移動の始まり(九条公爵家焼け残りの秘庫開放;ホッと一息の明治文学書展;上野精一氏文庫の稀珍書;古写経を古典籍業界へ;冷泉伯爵家の定家自筆本の光来;大魚は生け簀に;追風に帆揚げて;白河楽翁公一代の蒐集;東西連合古典籍大市会の盛況;大阪古典会の復興;勝海舟文庫売立の奇現象)
3 激浪奔騰の時代(稀覯本を読むコレクター;トラック七分台の高楠博士蔵書;弘文荘復興の烽火;ある書物の運命;大市会の舞台裏に国宝本;氾濫と価格)
余滴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱぽ
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終戦直後三年間の著者の活動記録。戦後の混乱で多くの名家の文庫や大蒐書家の蔵書が流出する。一章一節ごとにあっと驚くような資料の取引が記され、最後まで大興奮のうちに読み終えた。古典籍が好きな人にはたまらない話が満載。一方でこうした大文庫の崩壊・流出には心が痛む。もちろん仕方ないことではあるし、そのおかげで世に出た資料が多いことも確か。海外流出を招いた著者を批判する向きもあるが、貴重な古典籍を適切に評価し、その価値を認める人のもとへ届けて救ったことは評価されるべき事実。紙屑同然に扱われるよりよっぽどいい。2015/01/08




