感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すがし
2
本格的な研究書だが、読み物としても非常に完成されている。読めば読むほど、カストラートの天上の歌声を聴きたくなる!2010/09/01
アルハ
1
成人男性の体格が奏でるボーイソプラノ。おそらく偶然から生まれたであろう存在は、やがて「より美しい声を聴きたい」という欲望の元意図的に生み出されそれは約200年続いた。 けれど大成できるのは約1割に過ぎず、大半が不完全な身体でひっそり生きる事を余儀なくされ、大成した者も親を恨む事が多かったという哀しい側面を持つ彼らはやがて人道上の問題から消滅していった。音楽史の一端を通して人の欲望の際限のなさを思い知らされる。2024/01/31
Tsuyoshi
1
とても面白かった。中国の歴史書のような趣のある「カストラートの世界」に対して、こちらはある程度出典が辿れるようになっていて親切。訳者がイタリア語に疎いらしくカタカナ転記が適当すぎるのが玉に瑕か。2022/05/01
nitti
1
神秘のベールに包まれ、踏み込み難く、その妖しさから興味を惹かれるカストラート。様々な側面から浮き彫りにされた姿は、想像よりずっと、人間らしく、歌声の評判だけが想像以上に伝説だった。 また、カストラートとなった少年たちは、多く貧しい家の生まれで、本人の意思というにはあまりに幼かったそうだ。そんな昏い歴史と、磨き上げられた天上の歌声。願うことが正しくないことはわかっていても、ああ一度聞いてみたい・・・この手のトピックものの歴史本はアタリが多く、これも案の定大変面白かった。2018/08/02
芳野
1
人間業だと思えない技法が記されており、彼等の舞台を覗き見たい衝動に駆られる。カストラートの仔細な回想録や日記が発見されていない事が彼等の神秘性と中性的な魅力を助長させ、現代の私達を惹きつけてやまないのかも知れない。2014/05/02




