内容説明
より良い報酬と社会的地位を求めて放浪する学校教師たち。時代は１４，１５世紀。場所は中世都市ヴェネツィア。近代国民教育制度の成立よりもずっと以前の、私的にして自由な教師と教育の世界。
目次
プロローグ ある教師の放浪とその家族
第１章 中世都市における教育の諸観念
第２章 放浪教師の誕生
第３章 放浪教師のトポロジー
第４章 放浪教師の生活
第５章 都市教育の需要と供給
第６章 都市教育の構造化
エピローグ 著名な放浪教師の命運
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千瑞
4
ヴェネツィアにおける教育の需要と供給。なぜ放浪教師たちはヴェネツィアを目指したのか。彼らはどういう生活をしていたのか。ヴェネツィアは教育に何を求めていたのか。エッセイのような文章で書かれているので読みやすかったです。出来れば手元にヴェネツィア市の見やすい地図があったほうが良いかもしれません。2013/02/08
