内容説明
制度化された「労働」の批判。家事労働からセックスワークまで、労働のなかの“女/男”をジェンダーの視点から分析する制度・言説・表象の政治学。
目次
1 制度化された「労働のジェンダー化」(ジェンダー視点による労働法の再構築;女性保護法における「かよわき女性」の構築;労働組織におけるジェンダー分析)
2 セックスワークは「労働」か?(「労働」概念に何がかけられているのか;娼妓解放と青鞜フェミニズム;セックスワーカーの運動―それでも現場はまわっている;セックスワークの脱神話化?―リジー・ボーデンの『ワーキング・ガールズ』を中心に)
3 ゆらぐ「労働」とそのイメージ―資本制下における労働概念批判(アンペイド・ワークと労働概念の変容;逸脱する女の非労働―坂口安吾「青鬼の褌を洗ふ女」をめぐって;女性労働表象としての“聖なるビッチ”―ジョーン・クロフォードとハリウッド映画産業の文化構造)
著者等紹介
姫岡とし子[ヒメオカトシコ]
ドイツ近現代史。立命館大学国際関係学部。2005年4月より筑波大学
池内靖子[イケウチヤスコ]
演劇論。立命館大学産業社会学部
中川成美[ナカガワシゲミ]
日本近現文学・文化論。立命館大学文学部
岡野八代[オカノヤヨ]
西洋政治思想史。立命館大学法学部
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