バロックの騎士―プリンツ・オイゲンの冒険

バロックの騎士―プリンツ・オイゲンの冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582472165
  • NDC分類 289
  • Cコード C0022

内容説明

父ルイ14世(?)から疎んじられて軍人を選んだオイゲン公子は、トルコの脅威からオーストリアを護った救国の英雄であり、自ら建てたウィーンのベルヴェデーレ宮殿に集まる文人たちの、パトロンでもあった。

目次

第1章 ルイ14世からの脱走
第2章 竜騎兵連隊長となる
第3章 トルコ軍のウィーン包囲―1683年夏
第4章 籠城する市民たち
第5章 美女オランプ
第6章 ベルグラードへ
第7章 ソワソンのお嬢さま
第8章 軍隊の組織と生態
第9章 センタの合戦
第10章 再びイタリア戦線へ
第11章 マルバラ公との友情
第12章 ベルグラードの死闘
第13章 快男児ボンヌヴァル
第14章 ベルヴェデーレ宮の建設
第15章 美しさローリ、バティアニー伯爵夫人
第16章 最後の出番
第17章 最大の敵―老衰
第18章 オイゲン伝説の誕生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

5
マンガのような生涯(ルイ14世の愛妾を母に持ち、ライバルハプスブルク家の軍人として頂点を極める)を送ったプリンツオイゲンの伝記。特に50年以上に及ぶ軍歴を丹念に追いかけるが、地名や人名で苦しむ。地図があればなおよかった。寡黙な男だったようで、生涯を跡づけできている割には驚くほど肉声(人間的魅力)が伝わってこなかった。2020/01/14

富士さん

1
飯塚先生再読シリーズラスト。他の著書に比べて戦争まわりの歴史状況や制度や風俗、戦況の解説が多いイメージですが、これも飯塚先生の本であることに違いありませんでした。根暗で風采の上がらない醜男、しかも「受け」気質。それでありながら戦場ではカリスマ性に溢れた勇敢な将軍である。ハリウッドでこんな主人公を造形したらプロデューサーから即却下されそうな「矛盾」にあふれたこのオイゲン公子。でも、この「矛盾」こそ、今日的な英雄像、すべての人間が収斂すべきとされる理想が必ずしも英雄的な人間に当てはまらないことを示しています。2014/07/07

俊太郎

0
偉人なのに比較的マイナーなプリンツ・オイゲンの伝記。丁寧におっかけていて、戦争のあたりは特に詳細。むしろ細々とした司令官の名前が多数(かつ突然)出てくるため、誰こいつ?と思うことが多々。当時の軍制についても触れられてて面白い。表紙のデザインはヒドい。2017/12/11

Stephan170825

0
神聖ローマ帝国の英雄プリンツ・オイゲンの伝記です。オスマン帝国の侵攻を退け、むしろ一気に押し返し、太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世との争いも一歩も引かず戦い抜きます。多々時系列が前後しているのが読みづらいでしょうか。オーストリアでは大英雄ですが、日本ではなかなか読み物が少ないの人物伝なのでいろいろ探してみたいです。2022/07/19

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