出版社内容情報
19世紀末から第一次大戦後のフランスで日本文化、とりわけ俳句がどう受容され広まったか。フランス俳諧の実態を跡づけた初めての書
内容説明
これまで広く意識されながら、本格的に仕上げられなかった研究がついに―未来を視野に“俳句とフランス”の関わりを網羅した保存版。初めて明かされるフランス詩と俳句の出会い、奇跡的な交感と融合。
目次
1 日仏修好の黎明とフランスにおける日本詩歌の翻訳―美術のジャポニスムを通過して(外国の魂に忍びこむこと―レオン・ド・ロニーと日本の詩歌紹介・翻訳;短歌の試作―ジュディット・ゴーチエ『蜻蛉集』;日本美術受容のなかの日本詩歌)
2 アジアへの覚醒―ポール=ルイ・クーシューの日本(俳句と日本文化翻訳の先駆者―ポール=ルイ・クーシュ;新詩「ハイカイ」の創始)
3 新しい詩と詩歌の変容―第一次世界大戦とフランス・ハイカイ(サンボリスムの危機―フェルナン・グレッグと『レ・レットル』誌;塹壕 一瞬の「生」と絶え間なく続く命の讃歌―ジュリアン・ヴォカンス;戦禍の街ランス一九二〇年代と新しい感性―ルネ・モーブラン;『リテラチュール』誌からシュルレアリスム―ポール・エリュアールと「ここで生きるために」;日本の詩歌と日仏の文化交流―松尾邦之助、キク・ヤマタ、堀口大學、高浜虚子)
著者等紹介
金子美都子[カネコミツコ]
お茶の水女子大学文学科卒業。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。1972‐74年フランス政府給費留学生として、パリ大学3比較文学博士課程留学。聖心女子大学文学部国際交流学科教授を経て、名誉教授。博士(東京大学・学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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