内容説明
ゴンクール賞受賞作!カリブの都市の貧民窟で、都市計画家と土着の語り部女性が紡ぎだす、流転の街の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スミス市松
14
遠いカリブの島で書かれたこの小説、最初はどうにも読みづらかったのだけれど、森の樹液や海の香り、街場の喧騒、歴史の支配に翻弄される人々の怒号、嘆き、ため息、そして力強い生命力に満ちた豊穣な空気をゆっくり好きなだけ吸い込んでいるうちに、身体が自然と物語の世界に入りこむ。『テキサコ』とはフランス領マルティニック島テキサコ地区に住む老年の女闘士マリー=ソフィー・ラボリユーが語り聞かせるこの島の百年を優に超える長大な歴史であり、書き言葉の歴史を語り言葉の歴史としてかたりなおすクレオール文学における壮大な試みである。2012/07/01
中玉ケビン砂糖
3
街は、言葉と身振りと戦闘の聖域だった。2014/06/20