内容説明
世界の現代美術を紹介してきたワタリウム美術館が企画・監修した「岡倉天心展」に併せて刊行。海外における天心の詳細な足跡を、多数の未公開資料や図版で構成した。
目次
第1章 五浦六角堂(五浦六角堂;「日本文化と世界戦略」をめぐって)
第2章 生涯(幕末生まれの国際人;神童からエリート官僚へ ほか)
第3章 世界戦略(中国;インド ほか)
第4章 茶の本
第5章 最期の天心
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
1
髭のない天心の顔をみるとぜんぜん印象が変わる。天心と交流した外国人女性が「女性的な人」だったと言っているが、髭があると頑固オヤジっぽい印象になってしまう。天心が欧米の野蛮さを批判した文章は胸がすくような名文だが、日本自身がその後完全なる欧米化を成し遂げてしまった。東洋の精神性を唱えることは、なぜか今はやりにくい。右翼だなんだと言われるだけだろう。しかし、それは思想の差異をみないでレッテル貼りする側が悪いだけの話だ。ちなみに、本書の一部に、背景が黒なのに文字も黒で、よく読めない箇所がある。2017/02/09
きょ
0
アジアは一つ。名前は知っていたが、これほど脱日本、グローバルな見識を持っている人物とは、もっと歴史を見直さなければならない。2012/04/14
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
0
岡倉天心について調べることになったので、とりあえず読んでみた。読み物として面白い。しかし、天心という人。相当深く読まないと読み違えるな。単なる芸術論でなく、明治日本を考える上で特に。結局、全集読まないといけないということか。2011/04/13
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