内容説明
狂気の時代「ナチのドイツ」に開花した「無害な娯楽映画」とは?映画史の常識を覆す新しいナチ映画史。
目次
第1章 「ナチの映画」はすべて呪われているか(映画史の可能性;映画館「エーファ」の風景 ほか)
第2章 ナチ娯楽映画の諸相(レヴュー映画―なんでも揃った夢の世界;SF・ファンタジー映画 ほか)
第3章 ナチ娯楽映画の女神たち(映画と女優のイメージ;ツァラ・レアンダー―外国から召喚された「ナチの聖女」 ほか)
第4章 ナチ娯楽映画とはなんだったのか(なぜナチ映画は「目に入らない」のか;「無害な映画」は可能か)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとや
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刊行直後に1度読んでいるのだが、その後本を手放してしまい、なかなか読めなかった。今回再入手して再読。なかなか触れることの出来ない第三帝国時代の娯楽映画について語る良書。2011/10/29
zatugei
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見てもいない映画について解説した本を読むのは、自分でも、どんなものかと思う。ただ、映画のような大衆を相手にするメディアは時代や権力の影響をうけざるを得ない。そうした意味で、ナチ時代と映画という視点は、私たちの問題であると感じた。現代のNHKや民放などを、ナチ時代・大政翼賛会時代のメディアと比較研究するのも必要かもしれない。2021/04/17
tkm66
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「狡猾なナチが国民を欺くべくバカ娯楽映画を連発」的な公式的フィニッシュ、ではなくもうちょっと面白かった、との覚えが。追記180921手帳から購読時期が判明2000/07/30