内容説明
映画編集の第一人者が、古今東西の名画を素材に、多数の写真と図版を駆使して、映画編集の基本から応用まで、その真髄を明かす。
目次
第1章 映画編集とは
第2章 助手時代と小津安二郎
第3章 小林正樹と大島渚
第4章 山田洋次、今村昌平の編集
第5章 映画編集の金字塔『東京裁判』
第6章 黒沢映画の秘密
第7章 映画編集の現在
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうすけ
20
大島渚、寺山修司、実相寺らと仕事をした編集マンの、映画編集についての書籍。これは面白い。具体的な編集技術や、名匠たちの仕事ぶり、さらには七人の侍やサイコ、ジュラシックパークなどの映画作品を編集の視点からとらえ直すという、盛りだくさんな内容。東京裁判の編集の話は特に面白かった。ウォルター・マーチの著作など、海外ふくめて関連本のなかでは抜群に良い。2021/04/17
Yuuki_Ohmori
0
古い本なので、仕事内容や扱われている題材も古いですが、基本的な事は変わっていないと思います。編集の歴史や流れも含めて1度読んでみると良いと思いました。これを踏まえて同題材の近年の本を探して読んでみます。 あと、作品を語るときに映像編集という仕事にもスポットが当たって欲しいと感じました。2017/12/14
おじゃんぽこぺん
0
映画編集のいうものが良く把握できた。とても個性的な映画編集者だと思った。2014/10/08
Zen-zen
0
編集という作業は映像制作の根幹であるが故に、文章で読むだけではわかりにくいというか隔靴掻痒の感あり。やはり取り上げられている映画をDVD(もしくはブルーレイ)で実際に観ながらこの本を読んだ方が、作者の言っていることがわかりやすくなるだろう。2011/10/06