感想・レビュー
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qbmnk
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昭和三十年代から平成元年にかけての信多純一先生の近松に関する論文集。発表順ではなく、世話物について、舞台について、時代物についてなど、読者に読みやすい並びになっている。また廣末保先生との対談が最後にあってこちらも興味深い。元禄期の舞台がどのようなものだったのか、当時の絵や日記などから再構築するところも面白かった。近松作品のリズム感の良さだけでなく緻密な構成や場面設定にも触れていて、改めてすごさが分かった。近松以外の浄瑠璃作家や義太夫以外の太夫のことにも触れてあって勉強になった。2019/01/08
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