挑発する写真史

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挑発する写真史

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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582231274
  • NDC分類 740.2
  • Cコード C0072

出版社内容情報

写真や写真家の歴史とその意義、そして現代写真のこれからについて、最前線で活躍する写真家と批評家が余すところなく語り尽くす。

金村 修[カネムラ オサム]

タカザワ ケンジ[タカザワ ケンジ]
写真評論家

内容説明

都市を撮り続ける写真家と、写真の最先端を読み解く評論家。「撮ること=見ること」という視点から、写真の“正体”に対話で迫る。

目次

第1講 モダニズム写真の源流―ウジェーヌ・アジェ、ベレニス・アボット、ウォーカー・エヴァンス
第2講 芸術写真か、写真芸術か―アルフレッド・スティーグリッツ、荒木経惟、一九七〇年代の自主ギャラリーの作家たち
第3講 スナップショットの輪廻転生―アンリ・カルティエ=ブレッソン、森山大道、牛腸茂雄
第4講 リアリズムとは何か―安井仲治、土門拳、ダイアン・アーバス
第5講 アメリカン・ドキュメンタリーと日本―ロバート・フランク、鈴木清、春日昌昭
第6講 ニューヨーク近代美術館の“ドキュメンタリー”―リー・フリードランダー、ミラーズ・アンド・ウィンドウズ、ゲイリー・ウィノグランド
第7講 商業写真と作家主義―アーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドン、篠山紀信
第8講 写真はすべて平面である―桑原甲子雄、中平卓馬、ルイス・ボルツ、渡辺兼人
第9講 現代美術の中の凶暴な写真―ベッヒャー夫妻、深瀬昌久、ウィリアム・エグルストン
最終講 虫喰いの写真史から立ち上がる「新しい写真」

著者等紹介

金村修[カネムラオサム]
1964年、東京都生まれ。写真家。20代半ばまでミュージシャンを志す。1989年、東京綜合写真専門学校に入学。タブロイド紙配達のアルバイトをしながら、都市の写真を撮り始める。在学中の92年、オランダの写真展「ロッテルダム・フォト・ビエンナーレ」に作品が選出される。93年、東京綜合写真専門学校研究科を卒業。同年に最初の個展を開催する。95年、最初の写真集『Crash landing』を刊行。96年、ニューヨーク近代美術館が行なった展覧会「New Photography 12」に「世界に注目される6人の写真家」のうちの一人として選ばれる

タカザワケンジ[タカザワケンジ]
1968年、群馬県生まれ。写真評論家。91年、早稲田大学第一文学部卒業。「アサヒカメラ」「IMA」「PHaTPHOTO」などの写真雑誌に寄稿。評論のほか、写真家への取材、写真集の編集構成、国内外の写真展やフォトアートフェア、フォトフェスティバルへの取材、写真をテーマにした実験的な展示など、現代写真の最先端に目配せしつつ、写真全般について精力的なフィールドワークを続けている。東京造形大学、東京綜合写真専門学校、東京ビジュアルアーツで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

die_Stimme

6
写真の歴史には疎いが、対談形式ということで楽しく読めた。各章3人ずつ写真家をピックアップして、それらの共通するところから語っていくという形で。これが意外な組み合わせであるほど本当はより楽しめるのだと思うが、意外と思えるほど知らないので、ふーんそうかと読み進んでしまった。言及されているそれぞれの作品についてももうちょっと図版があるとありがたいと思ったので、ちまちまググりながら再読して見ようと思う。2025/06/19

Hideki Kamauchi

1
前半、普通に読みやすく、著者名やタイトルから想像される過激さはないなぁと思っていたのですが、後半から本領は発揮されます。面白かった!2017/03/07

die_Stimme

0
読書会のため再読2025/06/25

turutaka

0
写真による表現を、複数の写真家を対象として立体的に浮かび上がらせるという試みが面白い。 今までなんとなく名前を知っていただけの写真家も、このように語られることで急速に血肉をもったものになって目の前に迫ってくる。 機械を通じて、現実を複写する写真という表現方法が、芸術になるか否かという点において他の表現方法とはそもそもの出発点が異なるところが面白い。 情報量がハンパないので、手元において繰り返し読みたい本である。2022/09/19

みやったー

0
写真家金村修と評論家タカザワケンジによる(本人たちも認める)いい意味で偏った写真史。森山大道や中平卓馬といった国内写真家の大家から、カルティエ=ブレッソン、ベッヒャー=シューレの面々といった海外の有名写真家たちについて、金村・タカザワそれぞれの個人的な感情や自分の作品との対比等を織り交ぜながら知ることができた。金村作品のファンなので、鈴木清、春日昌昭、ルイス・ボルツなど影響を受けた作家たちを知り、その作家としての背景を知ったことで、金村が写真家の純粋性を求める姿勢が感じられたように思われて興味深かった。2021/09/22

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