絵画をいかに味わうか

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  • サイズ A5判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582206371
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0070

内容説明

好奇心と感性を刺激する豊かな絵解きのレッスン。「知的自伝」収録の日本オリジナル版。

目次

1 紆余曲折―知的自伝の試み
2 偶像とその破壊―旧東欧諸国における政治的図像と「像にたいする懲罰」をめぐる考察
3 絵画をいかに味わうか
4 過剰なるものの表象―十六世紀絵画における炎上する都市をめぐって
5 スイスの「白痴」―ドストエフスキーによるエクフラシス
6 カラヴァッジョの天使たち―ヴィム・ヴェンダースに捧ぐ
7 美術館と廃墟/廃墟としての美術館
8 蒸発そして/あるいは集中―マネとドガの肖像(自画像)をめぐって

著者等紹介

ストイキツァ,ヴィクトル・I.[ストイキツァ,ヴィクトルI.][Stoichita,Victor I.]
1949年ブカレスト生まれ。スイスのフリブール大学教授。近現代美術史

岡田温司[オカダアツシ]
1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学大学院教授、西洋美術。『モランディとその時代』(人文書院、2003、吉田秀和賞)、『フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析』(平凡社、2008、読売文学賞)などの著書がある

喜多村明里[キタムラアカリ]
1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。兵庫教育大学大学院准教授。美学・西洋美術史

大橋完太郎[オオハシカンタロウ]
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」特任講師。17‐18世紀思想史・表象文化論

松原知生[マツバラトモオ]
1971年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。西南学院大学国際文化学部准教授。西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OKKO (o▽n)v  終活中

10
ゼミ仲間で作った勉強会、初年度2016年の課題本。1日の第3回読書会をもって全章完了。バンザイ♪♪ ◆私の担当は「カラヴァッジョ」。面白かったのは「偶像破壊とシミュラークル」 ◆精読しての感想:よい意味でも悪い意味でも、これはストイキツァによる「美術エッセイ」だ。価値はその論旨にあるのではなく、さまざまなイメージに接し、思考し、解釈するアプローチの多様性を提示しているところ。そして本書の示唆するところとして覚えておきたいのは、イメージを「味わう」姿勢。思考するための思考ではなく、味わうための思考を!!2016/10/01

山のトンネル

2
古本屋で2200円。2022/02/26

ヤクーツクのハチコ

2
興味深い内容のはずなのにアプローチ方法が少し嗜好とずれてたのか引き込まれるほどではなかった。ドストエフスキーの白痴とホルバインの死せるキリストの章とカラヴァッジョの天使の章が面白かった。だけど一番おもしろかったのが作者の語る来歴。冷戦時代の共産主義圏で検閲と思想統一の元美術史をこころざし、初めてのローマ留学で様々な思想に触れた衝撃、帰国後の苦労、後の亡命。映画にできそうな内容だ2014/11/16

wayono

1
7章を読む。前読んだ時はあまり印象に残ってなかったのだけど、めっちゃおもしろい!!ユベール・ロベールの絵についてこんなていねいな見方ができるとは。2021/01/13

七草奈々子

0
絵画の考察に対して必要とされている知識が韻文を始め様々な歴史的背景をも必要とされていることが窺い知れる。この一冊に込められた知性と教養はまさに高山の空気のようであった。2011/12/21

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