出版社内容情報
心の中で一気に燃え上がった炎を抑えることができず、クラスメイトを殴ってしまった真潮。担任の先生は真潮の母に、その原因が愛情不足にあると諭した。
1学期の終業式の日、夜まで仕事で帰らない母を待つ真潮は熱中症になってしまう。目覚めた病院には、母ではなく、長年会っていなかった祖父の姿があった。
「母は仕事の研修で大阪にいる。そのうち帰ってくる」。祖父の言葉を嘘だろうと思いつつも、従うしかない真潮は、萩焼の窯元である山口県萩市の祖父の家で夏休みを過ごすことになって―。
内容説明
ぼくのこの手は、友だちをなぐった。ぼくのこの手は、椅子をふり上げた。ぼくは将来、ちゃんとした大人になれないのだろうか。朝日小学生新聞連載作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
16
萩を訪れた少年のひと夏の成長。口下手で時おり感情を爆発させてしまう少年が、突如、祖父の元で暮らすことになり、別世界のような日々のなかで刺激を受けていきます。つらいことが重なる序盤、そして寂しさ募る中盤、なかなかにヘビーですね。しかし出会い、行楽、人助け、萩焼など驚きの体験の連続もあって、終盤のクライマックスにいたるまでハートを掴まれっ放しでした。全く違う個性との触れ合いには、やはり気づきが溢れていますね。不器用だけど心優しい祖父と少年が心を通わせるさまも素晴らしかったですよ。(対象年齢は11歳以上かな?)2025/06/05
こめつぶ
6
怒りをコントロール出来ずに暴れてしまいクラスで浮いてしまった小5の真潮が主人公。終業式の日、母親を待つ家の中で熱中症を起こし病院に運ばれますが、目が覚めると傍には何年も会っていない祖父がいます。そのまま母親と離れ祖父の家で夏休みを過ごし、心を取り戻し成長していく物語です。真潮のクラスメートがとても嫌な感じがして、真潮だけを責められない気持ちになります。『大切にしろ。その手、つまらんことに使うなよ。』おじいちゃんの愛情深さに涙が出そうになりました。そしておじいちゃんのパワフルさにも救われます。2025/04/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
第52回 北海道指定図書 読書感想文コンクール指定図書 高学年2026/05/06
vodka
5
小5の主人公、夏休みのおじいちゃんの家での経験、やはり両親以外の大人の存在は大事。萩焼についても詳しくてよかった、もっと深掘りしても。そして装丁が勿体無い、、、なぜこのシーンを。2026/04/20
nago
4
五年生の真潮は、クラスで飼っている金魚にいたずらした子にカッとなってしまう。口に出して言えなくて、クラスの雰囲気も変わってしまい…ありそうなところから、おじいちゃん家でくらす夏へ。いろいろな体験があり成長していく。「この手はいつか」、おじいちゃんの言葉がいい。 2025/09/17
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