出版社内容情報
『チクタク チクタク 時計の音がきこえてくるよ。時計やカレンダーの数字は、時間や月日を おしえてくれる。でも、時間って なんだろう?』時間は、花が咲くことかもしれないし、髪を切ることかもしれないし、パンがふくらむことかもしれない。みんな同じ「時間」なのに、いろんな顔を持っている。目には見えない「時間」を、親しみやすく表現した絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
82
絵本。『時間・時』をテーマにしたブックトークに使える。とてもオシャレ。読み聞かせ6分▽時間ってなんだろう?種/木/クモの巣/小石/チョウ/夕日/さしこむ陽の光/おもいで/かみのけ/抜けそうな歯/顔/ゆっくり進むこともあれば、はやく進むこともある▽沈む夕日をサングラスに映る光で描くところが、オシャレです。同著者の『世界はこんなに美しい』も良かったし、良本をたくさん描かれるなぁと感心しました。2023.9刊2024/01/21
とよぽん
53
物語というより、詩的で哲学的で芸術的な絵本だ! 時間の概念、時間の感覚、時を経るということ、それを感じること、自然の一部として時の流れとともにある私たち。イラストが素敵すぎる。色彩が作者独特のシステムでほどこされているような印象を受ける。作者は、以前読んだ『はじまりは、まっしろな紙』の絵を描いたイラストレーターである。2024/02/10
わむう
26
時間を哲学的に考える絵本。時間とはなんのためにあるのか。なぜ長く感じたり、早く過ぎると感じたりするんだろう。自分に与えられた時間の中で物事をじっくり考えたり、楽しい時間を大切にしようと思える本。2024/05/14
ヒラP@ehon.gohon
26
時間って何だろう。 そう考えるゆとりが持てたら、時間を有効活用できるのかも知れません。 一瞬の時間の可能性、期間経過によって変わっていくもの、時間によって変わってきたもの、そして未来予測も。 様々な切り口で、「時間」というものを分析している本です。時間をかけて味わうことで、時間に対する意識を高められるような気がします。 ジュリー・モースタッドはカナダの作家ですが、日本的な絵が出てきたり、富士山が出てきたり、日本人に向けて発信された絵本にも思えます。2023/12/13
棕櫚木庵
24
原題は「Time is a flower」.最初の方に“時間は種かもしれないね,やがて花開き,その花は散ってしまう”という意味の文があるので,そこから取られた題名だろう.こんな感じで,「時間は・・・」という文章が続く.ふと,「flower」から「flow」を連想した.内容的には「時間は流れる」という題でもいいような絵本でした.▼絵がなんとなく日本的,あるいは東洋的? 日本人と思われる女の子とその家族を描いた絵もあった.作者は「カナダ,バンクーバー在住のイラストレーター」だそうです.2023/12/14