感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Comit
66
県立図書~『この子にする』きみが一番寂しそうだったから~保護施設から譲渡された子犬と、一人の少年、彼らの心の再生と絆の物語。怯え、怒り、喜び、悲しみ、様々な感情が繊細な絵を通して伝わってきます。“いいこと”“わるいこと”で世の中を解釈する子犬の心情と、人間に対する不信感に胸が痛みます。少年との出会いで次第に心を開いた子犬は、少年の閉ざされた心を癒します。舞台はアイルランド、ペットショップなどはなく、動物は保護施設や譲渡会などで、家族として迎え入れるそうです。動物愛護についても考えさせられた児童書でした。2021/03/15
わむう
32
酷いブリーダーと最初の飼い主から邪険にされ、心を閉ざしてしまった犬。吠えると嫌なことを去れるからと声を出すことをやめてしまった。その後、ゴミ捨て場に捨てられ動物保護団体に保護されていたところをパトリック少年が引き取ります。犬と根気よく向き合い、心を許してくれましたが、父と母が離婚すると聞いた少年は、犬アレルギーがあるから父が家に帰らないと思い、犬に冷たい態度を取り始めます。犬の優しさと忠誠心に切なくなります。 2023/01/05
かもめ通信
22
#文研出版よんだよ ブリーダーと最初の飼い主から虐待をうけ、ゴミ捨て場に捨てられていたところを保護された子犬は、夏休みの間、母さんと二人で、おじいちゃんの家で過ごすことになった少年パトリックに引き取られることに。子犬と少年、それぞれの視点で描かれた物語。濃淡を黒鉛筆1本で描き分けているようなモノトーンの挿絵が素晴らしい。2021/10/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
第47回 北海道指定図書 高学年 毎夏ママとアイルランドのおじいちゃんのところで過ごすパトリック。ママはイヌを飼うことを提案し、保護犬のオズをもらってきた。飼い主からの虐待を受けていたオズは、子犬なのに動こうともせず、吠えもしない。オズと仲良くなりたいとパトリックは自分をことを反映し仲良くなろうとしますが…。 2022/04/21
ツキノ
16
(E-270-503)【犬と少年の絆】一気読み。アイルランドの本。もらわれた先でひどい目にあい、捨てられた子犬が新たな飼い主になる少年パトリックの元へ。お互いさびしさを抱えている。オズと名付けた犬が心を開くように奮闘。パトリックは両親の離婚に対する不安、不信感がある。各ページにある絵がとてもいい。2020/11/20
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- 和書
- 明治の宮廷と女官