内容説明
美砂は、老舗うなぎ屋に下宿して中学校へ通っている。美砂が慕う若女将の明子は二十七歳の若さで突然亡くなってしまう。明子はドレッサーに口紅で『あいたい』と謎の伝言を残していた。大きな悲しみで美砂は声がでなくなってしまうが、伝言の謎を解くために、生前の明子にかかわった人たちに話を聞いてまわる。はたして『あいたい』はどんな意味をもつのか?感動の結末が待っている。
著者等紹介
光丘真理[ミツオカマリ]
1957年宮城県に生まれる。児童文芸家協会所属。読み語りボランティアで活躍中
武田綾子[タケダアヤコ]
1973年山梨県に生まれる。イラストレーターグループ「ほっぷ」で岡信子氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hautan
3
図書館本。障害に関しての配慮というかそれが自然で力強く、気持ちが良かったです。心に優しい本★32016/07/10
ぽんまま
2
久しぶりにこんなピュアなお話を読んだ気がします。あいたいというメッセージをのこしてなくなった大好きだった叔母のあいたい人探しがはじまり、それは叔母さんの過去にふれる事でもあった。おばさんがなくなったショックで声がでなくなった主人公に「いい時がきたら声が出ますよ」といわれたシスターの言葉が素敵でした。なんにでもその時というのがあるんだと感じました。あいたいに秘められたメッセージはとても素敵なものでした。2010/10/27
チルチルみちる
1
大切な身近な人が突然この世を去ってしまう。どれほどのかなしみか計り知れない。ドレッサーに残されたなぞを解いていくことでと悲しみを少しずつ乗り越えていく。なかなか自分には上手く出来ないかもしれないけど人を愛する人に近づこう。2014/10/21
kei♪
1
主人公の美砂が慕っている若女将の明子が27歳で突然亡くなる。ドレッサーに残された『あいたい』の文字。その謎を解くために、関わる人たちに会って話を聞いて回る。聞いていくうちにいろんな事が分かっていき、最後には・・・。障害を持っていても明るく頑張る姿、人を愛することなどが描かれている。2010/05/07
りんご
0
夏休みの読書感想文を書くにあったって読みました。