内容説明
高校の工事現場で発見された白骨死体と日付の刻印されたボールペン。自動車事故で意識不明となり、そのまま九年間眠り続けた柚乃は奇跡的に目覚めたとき、すべての記憶を失っていた。父は同じ事故で死亡、母は柚乃が子供の頃、ドッペルゲンガーを見たと言った翌日に失踪していた。そして今、長い眠りから醒めた柚乃は、パソコンに残されたかつての自分の日記の中に、自分にそっくりな少女に出会ったという記述を見つける。ドッペルゲンガー、タイムスリップ、友達と注文した日付入りボールペン…彼女の行き着く真実とは?詩的な文体で紡がれた『ヘビイチゴ・サナトリウム』で読者を魅了した著者の長編ミステリ第二弾。
著者等紹介
ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1995年、群像新人文学賞小説部門優秀作でデビュー後、「群像」(講談社)「すばる」(集英社)などに小説を発表。現代詩人として、詩集『夢網』(思潮社)などもある。2002年、初のミステリ『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞の最終候補作となり、2003年東京創元社より刊行、詩的でみずみずしい文体で描かれたメタミステリとして評価を得る
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