東京創元社・ミステリ・フロンティア
天の前庭

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017170
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

高校の工事現場で発見された白骨死体と日付の刻印されたボールペン。自動車事故で意識不明となり、そのまま九年間眠り続けた柚乃は奇跡的に目覚めたとき、すべての記憶を失っていた。父は同じ事故で死亡、母は柚乃が子供の頃、ドッペルゲンガーを見たと言った翌日に失踪していた。そして今、長い眠りから醒めた柚乃は、パソコンに残されたかつての自分の日記の中に、自分にそっくりな少女に出会ったという記述を見つける。ドッペルゲンガー、タイムスリップ、友達と注文した日付入りボールペン…彼女の行き着く真実とは?詩的な文体で紡がれた『ヘビイチゴ・サナトリウム』で読者を魅了した著者の長編ミステリ第二弾。

著者等紹介

ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1995年、群像新人文学賞小説部門優秀作でデビュー後、「群像」(講談社)「すばる」(集英社)などに小説を発表。現代詩人として、詩集『夢網』(思潮社)などもある。2002年、初のミステリ『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞の最終候補作となり、2003年東京創元社より刊行、詩的でみずみずしい文体で描かれたメタミステリとして評価を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポップノア♪@読書超絶停滞中

72
1995年3月、高1の柚乃は交通事故に遭い意識不明となる。9年後に目を覚ますが記憶喪失に。同事故で父は死亡。母は柚乃が幼い頃に失踪。パソコンに残っていた柚乃の日記には自分にそっくりな少女·ユナと出逢ったと綴られていた···。幼馴染みの両親の焼死、謎の白骨死体、ドッペルゲンガー、カルト集団、科学兵器テロ、タイムスリップ、パラレルワールド等、非常に複雑な構成のミステリアスなファンタジー。現実の事件を彷彿させる記述もあり、頭の整理が追い付かないが、何とか楽しめた。再読すれば更なる発見もあるだろう。2019/02/06

🫧

25
★柚乃は、交通事故にあってから9年間眠り続けていた。24歳になり、眠りから覚めた柚乃がみつけたのは、事故前日までの古い日記。そこには同じ学校であった友人たちや、柚乃とそっくりの女の子・ユナとの日常が綴られていた。ユナとは何者なのか?事故で亡くなった父がその日したかったことや、昔失踪した母の真実とは?テロを起こす新世紀宗教の狙いとは?白骨死体の近くにあった、あるはずのない柚乃のボールペンとは?目覚めた柚乃にたくさんの謎が襲う。 *前作(ヘビイチゴ・サナトリウム)同様、設定が細かすぎて頭が混乱…2016/02/13

おれんじぺこ♪(16年生)

24
おぉ♡ほしおさなえ作品だ!っと図書館棚から借りてきたけど…ファンタジーなのか、ミステリーなのかSFなのかなんだかわからん事になったまま読了。これは私にはイマイチだった。残念2020/03/07

朱音

21
記憶喪失、ドッペルゲンガー、謎の宗教団体と要素はありがちなのに非常に独特の雰囲気のある話に仕上がっていると言う印象。これが真相かと思わせて読者を置き去りにする感のあるストーリー展開は前作(ヘビイチゴ)同様一筋縄ではいかないのかも。するすると謎が解けてゆくミステリをお好みの場合は不向きだが、物語世界の登場人物と一緒に迷宮を旅する気持ちで堪能できる。…というかすなわち、私向きのストーリーではなかった、のでした(苦笑)同じもやもや感でも恩田陸氏は好きなんだけどなぁ、こういう翻弄のされ方はなんとも表現しがたく。2010/11/27

みなみ

20
新興宗教、ドッペルゲンガー、タイムトラベル、パラレルワールド、ボールペンと一緒に発見された白骨死体…面白いキーワードが盛り沢山で途中まで面白く読み進めた。ただ、途中からはファンタジー、ミステリー、SFのどれが主題なのか混乱してしまい、なんだかすっきりしないまま読了。詩的な表現や雰囲気は好みなんだけれど、ミステリーとしてはすっきりと謎解きしてほしいと思ってしまう。2021/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/513426
  • ご注意事項

最近チェックした商品