内容説明
最近、潤の成績は下がりっぱなし。潤は、得意の短距離走やサッカーでも転校生の浩にやぶれ、なにもかもスランプ状態。そのうえ、母さんは、親友にすすめられてお見いをしていたという。潤は、ますます落ちこんでしまう。そんなある日、潤は、亡き父のふるさと・長野県の里美村で山村留学生を募集していることを知った。大好きだった父に少しでも近づけるのではないかと、潤は山村留学を決意する。里美村で、潤は父を知る人々から…。父の足跡をたどることで、里美村の人々とより深い交流ができ、日々、たくましく成長してゆく少年の姿をえがいた作品。小学5年生以上。
著者等紹介
熊谷千世子[クマガイチセコ]
1957年、長野県に生まれる。15年の教師生活の後、児童文学を書き始める。「つくしんぼ」同人、信州児童文学会会員、日本児童文芸家協会会員、日本児童文学者協会会員。『おにぎりの詩』で、第4回椋鳩十記念伊那谷童話大賞受賞。『しあわせのしっぽ』で、第6回盲導犬サーブ記念文学賞大賞受賞
小林葉子[コバヤシヨウコ]
長野県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、印刷会社勤務をへて画家となる。親子で読みあう雑誌「とうげの旗」にて、表紙・さし絵などを発表中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミーコ
39
図書館のオススメ本特集の中から選びました。表紙から違ったストーリーを思ってましたが 何事にも自信のない潤が 父さんのふるさと 長野県里美村の山村留学生を募集しているのを知り 応募します。父の足跡を辿り 成長して行く姿を私も応援しながら読みました。小学生にオススメです。 2017/12/31
しおり
8
小学2年の時亡くなった父が生まれ育った村に山村留学する少年の話。子供たちの成長を描く。スッキリしていて読みやすかった…けど、もうひと味欲しい。2014/11/29
kamedon
0
子供に勧められて。 小学生時代に何に対してもがむしゃらに一生懸命頑張るって すごくいい経験だなーと思った。 子供にもこういう思い出を作ってあげたい・・・ けど、難しいだろうな。2018/07/06
ととろ
0
亡くなった父の足跡を求めて山村留学する少年の話。父の残した石のかけら、父の幼いころを知る人たちとの出会い…龍神伝説、龍神踊り、勇者の滝登り…魅力あふれるエピソード、物語だった。ただ、作者の初期の作品なのか、中途半端なエピソードや、いきなりの場面展開など、ストーリーの甘さも感じた。2018/06/27