内容説明
翔の親友タイムの死をきっかけに、六年一組では夏休みの自由研究で“命”について考えることになった。翔は、タイムが自分になにも言わずに自殺したことでショックをうけ、「親友ってなんだろう」「命ってなんだろう」と考え、苦悩していた。そんなとき、幼なじみの帆乃香とともに、戦時下で生きたくても生きられずに死んでいった人たちの人生を知り、命のたいせつさを痛感。“命”についての自由研究を、ふたりでまとめようということになった。現在の平和な時代に夢を果たさずに死んでいった人と、戦時下で夢を果たせずに死んでいった人たちの人生を見つめながら、命や人生について、深く考えさせられる感動作。―小学5年生以上。
著者等紹介
今井福子[イマイフクコ]
1951年、東京都の浅草に生まれる。長崎源之助氏に児童文学の創作を学ぶ。“梢の会”会員、“季節風”同人。日本児童文学者協会会員
小林葉子[コバヤシヨウコ]
長野県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、印刷会社勤務をへて画家となる。親子で読みあう雑誌『とうげの旗』にて表紙や、さし絵などを発表中
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