内容説明
とつぜん、マッティアは立ちどまりました。おかしな感じがどうしてなのか、いま、わかったのです。おじいちゃんが、小さく見えるのです。すごくではないけれど、小さくなっているのです。「どうしたんだい、マッティア?」マッティアは、(おじいちゃんをおどろかせるから、そのことをいっちゃいけない)と思いました。「なんでもないよ。おじいちゃん。靴の中に、小石が入ったんだよ。」小学4年生以上。
感想・レビュー
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くみ
12
解説にもあるように大切な身近な人の死がテーマ。私も祖母を最近亡くしたので気持ちが重なりました。命のともしびが消えそうな時、マッティアとおじいちゃんの不思議な冒険が始まります。判断に迷うとき、困難にあったとき、立ち止まって考えることを促してくれるおじいちゃん。すぐ結論を求めてしまいがちな私としては、おじいちゃんのこのペースは見習いたい!「大切な人は自分の中で生きる」。祖母が亡くなったとき従姉妹と「好奇心旺盛だったおばあちゃんの孫としては自発的な楽しく充実した人生を送ろう!」と語り合ったのを思い出しました。2020/10/17