出版社内容情報
風がふいて、わたしの心をゆらした。
どうしてあんな気もちになったんだろう。
ことばはすうっと上にあがり、天井にくっついた。
わたしがパパのことをおもいだしているのを幸介さんもママも知らない。
わたしのなかに、だれにもいえないことばかりがたまっていく。わたしはわるい子どもになったのだろうか。わたしはぎゅっと目をつむった。
--本文より
内容説明
ひとりになって、空を見あげた。空の高いところを白いボールのようなものはかがやきながら、上へ上へとあがっていた。きっとどこまでもあがっていくんだろう。
著者等紹介
岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年、山口県生まれ。1977年、『朝はだんだん見えてくる』(理論社)でデビュー。同作で第11回日本児童文学者協会新人賞受賞。『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で第41回小学館児童出版文化賞、第39回産経児童出版文化賞を受賞。『あたらしい子がきて』(岩崎書店)で第52回野間児童文芸賞受賞。『きみは知らないほうがいい』(文研出版)で第62回産経児童出版文化賞大賞受賞。『もうひとつの曲がり角』(講談社)で第36回坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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