出版社内容情報
母の再婚で拓が住むことになった古い家では、おかしなことが次々起こる。この家には、幽霊でも妖怪でもない〈なにか〉がいる…!家の守り神と少年拓が繰り広げる、エンタメシリーズ第1巻!
内容説明
ママの再婚で、下町の古い家に引っ越すことになったぼく。それ以来、ぼくのまわりでは、おかしな怪奇現象が起こるように!実はここ「佐伯家」には、家を百年以上守りつづける、ふしぎな存在がひそんでいたんだ…。古い家にすみつく守り神たちと少年・拓のハラハラドキドキな日常、開幕!
著者等紹介
おおぎやなぎちか[オオギヤナギチカ]
秋田県生まれ。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会、全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員。『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で第45回児童文芸新人賞、「オオカミのお札」シリーズ(くもん出版)で第42回日本児童文芸家協会賞受賞
トミイマサコ[トミイマサコ]
埼玉県生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
64
家守神①児童書。商学5年生の佐伯拓はママが再婚して、新しいお父さんの家に引っ越した。優しい祖父母と同居する家は古くて、拓は何者かの気配におびえる。転校したクラスの隣の席の女の子、風花は妖怪オタクで、不思議なものが見えると言う拓に興味津々になる。拓は風花のアドバイスで、座敷に潜む妖怪たちと対面する▽見えないものが見えるってこわいよね、ホラーだ。「見えないものも”ある”し、見えないからこそ言葉がある」という先生もいい人。2021年刊。1巻はキャラ紹介巻。家の見取り図やキャラ紹介っもあって親切。2024/05/21
りらこ
21
小学五年生の拓。彼の気持ちは、まっすぐで、でも少し寂しい。そんな拓が家族として引っ越した先で出合う不思議。拓の心は、満たされない思いを抱えてもいて、転校や新しい家族や、そこに巻き起こる怪異。しかしまっすぐ物事に向かい合える心を持つ拓は、それらを一つずつ受け止めていく。そしてそれによって、拓の心に欠けたピースもはまっていくようなのだ。 それがきっと心の成長なのだろう。なぜか「見える子」の拓だけど、その見える事にも何か意味があると示唆されていて、今後その力ががまた彼とその周りのために働いていくのだろう。 2022/10/14
昼夜
19
妖怪が生まれたのは当時の人間の理解できない不思議なものが具現化されたものだと聞いたことがあります。科学が発達した今は説明できない不思議なことは減ってしまったけれどそれでもやっぱり解明できないことはあるから、誰かがいないって証明しない限りは私は妖怪も怪物も幽霊も魔法使いも妖精もサンタクロースも超能力者もUFOもUMAもetcもどこかにいると思います。いつか、↓の主人公と担任の先生みたいな会話をしてみたいと思ってみたりしました。2022/02/21
杏子
17
西日本読書感想画指定図書中学年向け。気になってたシリーズを読めて良かった。再婚したお母さんと一緒に新しいお父さんの実家の古い家に引っ越すことになった拓。学校ではいじめられっ子だったので逃げるように転校していったが…。古い家には妖しいつくも神がついていて、拓を驚かす。でもそれには理由があった。読みやすいし、拓の性格もよいし、つくも神たちの存在もユニーク。これだったら、子どもたち楽しんで読んでくれるんじゃないかな?続刊も購入決定!!2023/06/12
マツユキ
17
母親が再婚し、継父の築百年の家で暮らすことになった少年の身の回りで不思議な出来事が…。シリーズ一作目、妖怪好きの風花ちゃんと楽しみたい!2022/09/17