出版社内容情報
広島電鉄の敷石が、原爆体験を通し、ひろしま祈りの石として平和希求のシンボルになるまでを描きます。
内容説明
1945年8月6日午前8時15分、広島に人類史上初の原子爆弾が落とされました。14万人の尊い命が奪われ、広島市内は廃墟と化しました。爆心地からわずか200メートルと離れていない相生橋付近で使われていた広島電鉄市内電車の線路敷石は、原子爆弾がもたらした恐ろしい悲惨な場面の目撃者となりました。悽惨な原爆を体験したこれらの石は、人びとの手を経て再生し、いま、平和の大切さを伝えるメッセンジャーとして、広島から世界各国へと届けられています。資料と英訳のページつき。
著者等紹介
こやま峰子[コヤマミネコ]
第28回日本童謡賞特別賞、第26回巌谷小波文芸賞、第28回日本児童文芸家協会賞、第46回児童文化功労賞など受賞
塚本やすし[ツカモトヤスシ]
装丁家、挿画家として1000冊以上の本を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
42
絵本。広島電鉄のしき石が、戦後『いのりの石』として世界各国へおくられたなんて、知りませんでした。いつか、このいのりの石を見てみたいです。2016/01/11
馨
41
絵本です。広島の市内電車の下で市民を見守っていた敷石が被ばく後に観音像を彫られ、いのりの石として世界に平和を伝える為に届けられたお話。知りませんでした。被爆した広島の人たちの思いを我々も伝え続けないといけないと感じます。2016/01/30
古古古古古米そっくりおじさん・寺
41
絵本。昭和20年。広島電鉄の敷石の物語。被爆した敷石が、保存され女性(観音様?)の顔を彫られ、世界中に贈られている事を物語仕立てで描かれている。外国には、広島長崎の為に祈る習慣のある国もあるという。安倍晋三にも読ませてやりたい。また8月が来る。許すという事はいかに難しい事なのか。2015/07/21
たまきら
40
読み友さんの感想を読んで。まったく知りませんでした。素敵な活動をされている人たちがいるんですね…。また、その気持ちを汲んで遠い国で毎年追悼をしている人たちがいることも初めて知りました。戦争も、人を殺すことも、殺されることも、「しょうがない」で黙認してはいけないです。私たちは殺さない。そういう国であることにもっと誇りを持ってほしいです。2023/11/24
かいと
37
原子爆弾によって被爆した広島の電車の線路の敷石に、『観音像』と『from hiroshima』(フロム ヒロシマ)を彫りこんで、「祈りの石」と呼ばれて各国の元首にとどけられていることをはじめてしりました。原子爆弾が落とされた後の広島の絵が、みんな悲しそうにしていたし、街がとても変わってしまっていたのでとてもおそろしかったんだろうなと思いました。2016/02/15