文学の森
ぼくとテスの秘密の七日間

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784577042182
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8097

内容説明

テッセル島で出会った女の子、テス。ぼくよりちょっと年上で頭ひとつ分、背が高い。それに、ヘンなことが好きなんだ。テスはパパを知らないんだって。そんなことって、あるわけ?初めて会ったヒューホを「パパ」と認めるかどうか、テスはじぶんで決めたいと願っていて、サミュエルはそんなテスの秘密の計画に手を貸します。家族ってなんだろう。少年サミュエルの心が旅する七日間の物語。2014年旗と吹流し賞受賞(CPNB/オランダ図書共同宣伝機構選定)。

著者等紹介

ウォルツ,アンナ[ウォルツ,アンナ] [Woltz,Anna]
1981年、ロンドンに生まれ、オランダのデン・ハーグで育つ。15歳で学校生活のコラムをフォルクスラント紙に連載し注目を集めた。ライデン大学で歴史学を学び、在学中の2002年、『わたしの犬を助けて!』(未邦訳)で児童文学作家としてデビュー。以後、意欲的に活動を続ける。2012年には『まだ飛べない』(未邦訳)でテア・ベックマン賞を受賞。『ぼくとテスの秘密の七日間』で2014年旗と吹流し賞に輝いた

野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。1985年より5年間ヨーロッパに住む。今は、オランダ語と英語の子どもの本の翻訳を中心に活動している。2002年、『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で産経児童出版文化賞大賞を受賞。日本国際児童図書評議会理事、紙芝居文化の会運営委員

きたむらさとし[キタムラサトシ]
1956年、東京に生まれる。1979年、イギリスに渡り、絵本を作りはじめる。『ぼくはおこった』(ハーウィン・オラム作/評論社)で、1983年にイギリスの新人絵本画家に与えられるマザーグース賞受賞、第11回絵本にっぽん賞特別賞受賞。イギリスと日本の両国で絵本を出版し、活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

58
オランダの観光地テッセル島はアザラシがいて美味しいビールが飲めるから自分にぴったり(行ったことはないけれど)。そのリゾート地を舞台に繰り広げられるテスとサミュエルのお話。大人から見ると突拍子もなくへんてこな思考回路に思える少年期の心理を描くのがうまい。アンナ・ウォルツは『100時間の夜』も読んでいた。キャラクターも話の運びも器用で申し分ないのだけど、もう少しガツンとほしい。映画化もされていて、こちらはとても仕上がりが良さそう。今春から日本でも上映していたのね。こういう時でなければちょっと観たかったなあ。2020/04/18

杏子

26
2015年読書感想文コンクール課題図書高学年向け。最初は取っつきにくかったが、だんだん寄り添うように心に沿ってきた感じ。テッセル島に訪れたサミュエルとその家族が出会った、もう一つの家族のお話。テスとパパが出会えてよかった!お祝いのお菓子を食べるという風習が面白かった。オランダの児童文学はあまり知られていないので、この作品が課題図書に選ばれてよかったと思います。2015/05/31

ゆるり

19
オランダのリゾート地、テッセル島での7日間。ぼくは別れの淋しさから、孤独に慣れる練習?をする。今は孤独なおじいさんに、亡くなった奥さんともっと話をしていたかったと諭され、沢山体験をして思い出を持つ方が良いと教わる。テスは本当のお父さんをもてなし、見極め、ある言葉にショックを受けるけど、ぼくの勇気ある機転により…? かなりヒヤヒヤしたけど、パパと恋人の人柄、おおらさにホッとする結末。知恵と勇気と冒険。子供目線で進みながら、愛や死など、深いテーマも入り組まれる、児童文学の良書。面白かった!2020/06/10

izw

17
家族とは何かを考えさせられる作品です。重いテーマにかかわらず明るい雰囲気で軽いストーリー展開で、リズムよく読めます。アンナ・ウォルツ初めての翻訳のようですが、他の作品もどんどん翻訳してほしいと思います。2015/01/11

ブラックジャケット

16
オランダのリゾート島のボーイ・ミーツ・ガール物語。10歳のサムは多感、一家四人の末っ子で、順当に行けば自分が最後に死ぬので、恐竜の最後の一頭に感情移入する。そんなサムは島でコテージを提供する娘のテスと知り合う。新しいお客を迎えテスは忙しい。テスはシングルマザーに育てられ、父親を知らない。しかし母親のアルバムから父親とのロマンスを知り、書き残された名前からPCで検索。ついに父親にたどり着き、コテージに招いた。さて、本人は恋人と来訪。サムはテスの思いを汲みつつ、落としどころを探る。良く出来た可愛らしい作品。 2020/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8579446
  • ご注意事項