内容説明
「わたしは、政治の世界にふみこんだときから、いつでも、人々のために、自分の命を投げすてる覚悟でやってきました。今こそ、そのときが来たような気がしますのじゃ…」。足尾銅山の鉱毒に苦しむ渡良瀬川沿岸の人々の声を届けようと命をかけてたたかいつづけた田中正造のものがたり。
目次
明治の夜明け
光と影
死の大地
闇の中のさけび
著者等紹介
大石真[オオイシマコト]
1925年、埼玉県に生まれる。早稲田大学英文科卒業。早大童話会に所属、卒業後、びわの実学校同人。日本児童文学者協会会員。小峰書店編集部勤務。退職後、著述に専念する。1990年秋、没。1953年、「風信器」で、日本児童文学者協会新人賞、1963年、「見えなくなったクロ」で、小学館文学賞、1990年、「眠れない子」で、第28回野間児童文芸賞、第31回日本児童文学者協会特別賞受賞。戦後児童文学の第一線で、常に子どもの側に立ち、数多くの作品を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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