出版社内容情報
理科が得意なあかねと、生き物好きな石川さんと、実験に興味がある弓削さん。顧問が不在のまま手探りで卵の実験と飼育をする中、考え方の違いからけんかになっちゃった。二人は好きな方向が違いすぎる。性格が合わないなら、お互い離れたほうがいいのかな。でも、ここで生まれた子たちはどうするの? 部活は続けられるの?
内容説明
違う道筋をたどって成長するカエルとサンショウウオ。毎日水を汲み置いて、半分ずつ水を替えて―ついに生まれた!けれど…。
著者等紹介
森川成美[モリカワシゲミ]
大分県生まれ。東京大学法学部卒業。第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で第43回日本児童文芸家協会賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
森川泉[モリカワイズミ]
会社員を経て、フリーのイラストレーターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
5
中学生を対象にした「こんな部活あります」シリーズの1冊。本書は「生物部編」。 なんといっても響いてきたのはこの言葉。 「自分の中に、強くてゆずれない部分があると、どうしても、人とうまくやっていけないんだよね」 ああ、わかると思いました。 身に覚えがあります。 この言葉も響いてきました。 「人はみんな違う感覚で世界を見て生きている」 そうそう。これ、大前提だよね。 良書。2025/04/02
秋芳
1
先輩ナシ、顧問の離脱、やる気のない顧問代理、無責任な校長、と部活モノとしては首をかしげる展開。活動内容よりも、同級生との人間関係がメインになっているようで、「生物部ってのがあるんだ!楽しそう!」は感じられず、シリーズのコンセプトとしてどうなんだろう、という感想。2025/05/12
鉦野空生
0
文章量が少なくサラッと読めるところしかよいところがない。部活に関連した重要な知識は書かれる。全体的に雑。特に顧問の退場の仕方が丁寧ではない。子どもだけで思考し行動し気づくというプロセスを重視しているのだろうが、それは大人の願望だからなーと思う。もう少し先生と生徒の丁寧な交流を描いて欲しかった。校長も「アンタは手伝わんのかーい」と思った。また、致命的なことに参考文献がないので、前述した知識がちゃんとした情報なのかは不明。子供を舐めてる? 青い鳥文庫のキラキラシリーズものの方がよほどちゃんとしてる。