内容説明
南極大陸は、地球の南のはてにある、氷にかこまれた大陸、いまだ、わからないことの多い自然のままに残された、未知の世界です。この本は、その南極に、とつぜん行くことになった新聞カメラマンが、南極観測隊とともに1年4か月、相棒のカメラを片手に、白い大陸をかけまわった記録です。カメラのレンズを通して見た、南極の美しく壮大な自然や、すべてがこおりつく極寒の地での生活…知らなかった南極の「いま」に、ふれることのできるコレクションです。
目次
いちめんの白い世界
南極のともだち
しずまない太陽、のぼらない太陽
オーロラがあらわれる
マイナス60度の世界
観測隊のくらし
著者等紹介
武田剛[タケダツヨシ]
1967年福岡県生まれ。立教大学文学部卒。1992年朝日新聞入社。東京、大阪、名古屋の各本社写真部などを経て、2003年11月から2005年3月まで、第45次南極観測隊に同行取材した。立大山岳部時代にインドヒマラヤのナンダコート峰(6867メートル)などに登頂。2001年から2002年には内戦終結後のアフガニスタン、2003年にはイラク戦争を報道した。現在、朝日新聞東京本社写真センター記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
52
この本の直前に「ぼくの南極生活500日」を読んでます。順番からいったら、こちらを先の方がわかり易いかもしれません。カラー写真が豊富で、厳選された情報のみなので厚過ぎたり重すぎることもなく、子供と一緒に見るのには最適だと思いました。印象に残ったのは、氷山からとった氷の結晶が万華鏡のように色とりどり鮮やかで綺麗な事。昭和基地がオーロラの輪の真下にあるために、オーロラ観測に適している事。雪上車の車内が大きい! 6人の大人の男性が一緒にご飯を食べている写真をみると、狭苦しく感じません。南極好きにお勧めです。2016/02/17
しろくま
25
写真も多く分かりやすいので、とくに幼児から小学生におすすめ。今は、ネットも電話もGPSもカーナビも使えるのですね。南極は南極条約によって地球上でただ一つ、国境のない大陸。自国の領土にしてはいけないと決められているそうです。北だけでなく南極でもオーロラ!太陽は沈まなかったり、昇らなかったり…。2019/03/05
メープル
15
『南極ではたらく』を読んでから南極に興味を持ち、借りました。新聞カメラマンが南極観測隊に同行するお話。南極での生活が写真のおかげでとても分かりやすい。『南極ではたらく』で想像できない部分もこの写真をみて想像できた。 しずまない太陽、のぼらない太陽。極夜。オーロラ。同じ地球でもこんなに違うのか。 そして地球温暖化についても考えさせられました。2020/09/16
遠い日
11
新聞カメラマンの武田剛さんの南極滞在の記録。1年4カ月の間、観測隊に同行して写真に収めた「南極」。生き物、氷河、沈まない太陽と上らない太陽の夏と冬。写真絵本なので、あまり深い記述は限界があるが、その暮らしの制限や、その中での楽しみ、苦労も、よくわかる。人を恐れないペンギン、懐こく見つめてくれるアザラシの赤ちゃん。かわいい生き物たちの存在感がいい。2019/10/16
あおい
10
6年生の読み聞かせに使用。夏の昭和基地はしっかり地面が見えていること、オーロラの美しさ、夏は沈まない冬はのぼらない太陽の写真を中心に紹介。昔お土産でもらった南極の石を子供達に見せました。2017/09/09