出版社内容情報
あんぱんの顔をしたあんぱんまんは、お腹を
すかせている人に自分の顔を食べさせます。
困っている人を助ける大切さを教えてくれる
人気の絵本です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
159
メルヘンを描き、時には辛い物語も残し、この世界はハッピーエンドばかりではないことを今でも教えてくれる、やなせたかしさん。数多くの作品を生み出し、本当の正義はかっこいいものではないし傷つくものという思いから、1973年に誕生した。空想と現実を追い続けたやなせさんだから、あんぱんまんが動き出し、みんなと出会うことができたんだ。ずっしりしたあんぱんを食べるときに幸せになれるのは、パンおじさんがあんこたっぷりのあんぱんを作ってくれるから。少しすらっとしたヒーローの頃の作品。みんなのために。愛と勇気だけが友だちさ。2025/02/22
新地学@児童書病発動中
118
「あんぱんまん」のことは知っていましたが、この絵本を読むのはこれが初めてでした。想像していた以上に素晴らしい内容です。生きる上で一番大切なことが描かれているような気がします。エゴイズムを捨てて生きること。エゴを捨てて、苦しんでいる人に手を差し伸べるあんぱんまんは、究極のヒーローです。あんぱんまんのようになるのは、本当に難しいです。それでもあんぱんまんのような人物がどこかにいると思えば、子供も大人も安心できるでしょう。そう信じることで、あんぱんまんの生まれる種子が、人の心の中にまかれるでしょう。2018/07/12
はる
67
アニメの「アンパンマン」のことは忘れて、真っ新な気持ちで読んでほしいな。本当の正義とは。本当の人助けとは。やなせたかしさんの強いメッセージが感じられます。お馴染みのアンパンマンとは見た目も異なり、背が高く、ぼろぼろのマント。おじさんのようです。この絵本の印象が強かったので、アニメが始まった時の、戸田恵子さんの声は違和感がありました。とても深いものを感じさせる絵本。やなせたかしさんのあとがきも心に響きます。2023/04/17
神城冥†
61
突然現れたらとってもシュールだし、ビックリする。でも腹ペコさんにはとてもありがたい。ありがとう、あんぱんまん。2017/08/01
海猫
61
クリニックの待合室にあったので幼少の頃以来の再読。本当にいまでもアンパンマンは空を飛び続けてますねー。この頃は他のキャラはジャムおじさんだけだね。まだジャムって名前でもなかったんだ。2011/06/17