内容説明
ドナー総合病院のオーナーが別荘で撲殺された。妻の証言によると、二人組みの強盗が入ってきて夫を殺害したという。現場の状況とくいちがう目撃談に不審を抱きつつ捜査をすすめるコロンボは、やがて妻の担当医である精神科医に疑惑の目を向ける。パーティーの夜に巧みに仕掛けられた謀殺の罠…。死のダイビングの謎とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
65
コロンボシリーズ第31話。ロス郊外の別荘で富豪が殺された、残された妻の証言では二人組の強盗に襲われたという。事件に疑問を抱いたコロンボの追及が始まる。事件のカギを握る目撃者・・・。コロンボシリーズというと、頭脳明晰な犯人が入念に計画した完全犯罪を、コロンボの推理が少しずつその隙間を突き崩し、ラストで一気に逆転。といった展開が多いのだが、そういった意味では今回の犯人はちょっと隙だらけ。ラストのアリバイ崩しの手も、うーん、ちょっとずるくない?★★★2016/04/09
Richard Thornburg
26
感想:★★★ 総合病院のオーナーが別荘で殺害された事件にコロンボが挑みます。 殺害されたオーナーの妻の証言と現場の状況が合致せず、不審を抱いて捜査を進めていたコロンボは、オーナーの妻の担当医である精神科医に疑惑の目を向ける。 いつもなら被害者は最初の一人でお腹いっぱいなんだけど、今回の事件では犯人のエゴによる保身行動からもう一人の被害者を出してしまう。 薬剤と催眠術を駆使して完全犯罪を意識した犯行を行うところは、さすが精神科医とも思ったのですが、ラストのアリバイ崩しはちょいと微妙な感じかな。 2023/09/21
めしいらず
25
精神科医が犯人。不倫相手の夫を殺害し、それを彼女になすりつけるべく催眠術で自殺に偽装して転落死させる。珍しくコロンボが語気を荒らげるシリーズ屈指の悪漢ぶりである。犯人が反証してくることを見越して偽の証人をあらかじめ用意したコロンボ(何て狡猾な!)の周到な罠と空とぼけたお芝居が甚だ意地悪。そしてタイトルが指し示す人物が一体誰のことなのかが判明した時のカタルシスたるや!サプライズドエンディングにおいて「二枚のドガの絵」にも匹敵する鮮やかさ。コロンボシリーズの醍醐味がある。コロンボランク5位2024/11/12
有沢翔治@文芸同人誌配布中
6
精神分析医のマーク・コリアは患者と恋愛関係にあった。しかも相手は病院の院長夫人、ナディアである。不倫関係が発覚し、マークは病院を追い出されるか別れるかの二者択一を迫られる。衝動的に火かき棒で殴打し、ナディアと口裏を合わせた。アリバイ工作のため病院へ戻るが、犯行時刻から30分後の5時30分に盲導犬を連れた男性が、マークの車を「目撃」していた。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51515485.html2020/10/19
yasu7777
3
★★★☆☆ 練馬2856-1892021/06/05