フライド・グリーン・トマト

フライド・グリーン・トマト

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784576920788
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

満ち足りない日々を送る中年の主婦エヴリンは、ふとしたことから快活な老女ニニーと知り合う。ニニーが語るのは、数十年前のアラバマに生きた自由奔放な女イジーと物静かな美女ルースの物語。女たちの生き方、友情、愛を描いて、心に焼きつく不滅の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

36
昨日、家族・トランス男子(サンフランシスコ出身)な友人らと東京プライドへ。「東京では、世界で一番幸せなプライドが体験できる」と口々に外国人が言い、ご飯の時隣にいた男の子が「日本という国でゲイで幸せ」とほほ笑むのを見て、こういう時間を持てることの幸せをかみしめました。この本はまさにタイムリーだったと思います。映画は女性の友情の物語で、それはそれでよかった。けれどミスフィット達の生き方を生き生きと描いた小説はもっと良かったです。…レシピ付きだし。読んだだけで体重増えた気がする、あはは。2025/06/09

ann

13
備忘録。原作も映画も何度読んだか観たかわからないくらい。ホイッスル・ストップ・カフェのロケ地行きたい。今もあるのかKKK…いろんな問題提起を含み、考えさせられる。映画では今となっては貴重な大女優たちの共演が素晴らしい。

kibita

10
映画を観た当時はイジーの魅力ばかりが主な印象だったが、今は「passing」をしている「白い黒人女性」について、エヴリンの、更年期障害や社会における女性や中年女性の有り様に気づいたのが原因の心の嵐と意識改革に共感したり、若かりし頃の郷愁だったり、着目点が全く変わったのが何というか感慨深い。誤訳、誤植など改訂して文庫化してもらいたい。2025/06/04

プチライス

7
映画もよいけれど、原作もよい。ホイッスルストップカフェにまつわる大きな物語と、枝葉のようにつながる黒人や流れ者たちの小さな物語。地元新聞の記事だったり、ニニーを通して語られる話だったり、時代も形式もてんでばらばらにはさみ込まれるので、混乱しつつも魅せられていく。「何かの理由で神様がイジーのところに」送ってくださったルース、「若いというには年を取りすぎ、年寄りというにはまだ若い」宙ぶらりんなエヴリン、「言っておくけど、私たちの生活は映画に出てくる話より面白かったのよ」とニニー。みんな、とても愛おしい。2013/10/12

オイコラ

5
子供の頃に映画を観た。フランクがどうなったかは理解したが、イジーとルースや、黒人たちのことなどはまったく分かってなかった。というか、黒人たちが映画に登場したか覚えてない。イジーが蜂蜜をとる場面ははっきり覚えているが。黒人差別については描かれているけれど、イジーとルースについては当たり前のように受け入れられているかのようで、そこがちょっと不思議。物語の中でルースはとても大きな存在なのに、あまり登場しない。でも、描かれないからこそ「誰からも愛されたルース」として印象に残るのかも。映画ももう一度観たい。2020/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/72297
  • ご注意事項

最近チェックした商品