内容説明
凶悪犯罪が蔓延する近末来のデトロイト。その腐敗を助長させているのが、悪の権化ケインの率いる麻薬組織だった。彼らを殲滅し、市の治安を回復させるべく、サイボーグ警官ロボコップは戦いつづける。が、折りしも、ロボコップを生み出した巨大企業オムニ社がデトロイト市全体の支配を画策。やがて彼らの謀略とケインの野望が交錯したとき、ロボコップの行手にはかつてない強大な敵が現われた。痛快無比のSFハード・アクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
16
12今回も良かったぁー、映画ではさほど心が動かなかった箇所が本だとものすごく良いと感じたり重要な部分だとわかって本で読んで良かった。映画ではなぜロボコップ2にされた警官達が自殺してしまったかピンとこなかったけど本では理由がはっきりわかりそしてケインはなぜロボコップ2に耐えられたかも理解出来た。また映画を通して観たくなりました。2023/02/01
色々甚平
9
映画は脚本家が俳優たちのアドリブだらけのせいで最悪になったと言っていたので映像化前の小説はどんなものかと。デトロイトの大部分が無法地帯と化し民営化された警察、そして市の運営すらも大企業が乗っ取ろうとする。利益を追求しすぎる社長と金儲けのためにヤクを売ってる麻薬王が全く同じ立場で書かれているのは滑稽であり、それらがデトロイトを破綻させている原因になっている。社会的背景も描きながらロボコップであるマーフィもサイボーグになった人間である自分に折り合いをつけていき今の境遇を皮肉る余裕も生まれる。映画よりいいかも。2016/05/21
hikarunoir
0
“ヌーク”の原材料が放射性廃棄物だと明言されている。
Fumitaka
0
ロボコップが餓鬼にいいようにされるやつで、子供の頃に初めて映画を見たときには大変「イヤだ」と感じてしまったのだが、敵の悪ガキが最後に子供に戻って死んでしまう様子は文章で読むと結構味があり、これ読み終えたあと久々に見返してしまった。引かれている「敵を殺したあと許せ」ってハイネだと初めて知ったけど、別の本でも見たのでレーニンあたりが言ったのかと思ってた。ハイネの『随想』という作品からの一節らしい。邦訳があるのだろうか?2019/12/05