出版社内容情報
主人公の不二倉壱之助は将軍や世嗣の警護を担う見習い番士。隠密との戦いや町の事件に立ち向かいながら成長していく。シリーズ第1弾
内容説明
十八歳の不二倉壱之介は、将軍や世嗣の警護を担う新番組の見習い新番士。家治の逝去によって十五歳で将軍の座に就いた家斉からの信頼は篤く、老中首座に就き権勢を握る松平定信の隠密と闘うことに。市中に放たれた壱之介は定信の政策を見張り、町の治安も守ろうと奔走する。そんななか、田沼家に仕官していた秋川友之進とその妹紫乃と知り合うが、紫乃を不運が見舞う。
著者等紹介
氷月葵[ヒヅキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名、福知怜の筆名で歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。「御庭番の二代目」シリーズと「神田のっぴき横丁」シリーズは第11回日本歴史時代作家協会賞のシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
10
2024年10月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。新シリーズ1作目。主人公の壱之介が18歳で、現役の父もいるという設定なので同じ作者の御庭番の二代目を思い出す。江戸の浪人、町人などを主軸においた調査の様子と進展が面白い。さてどう展開するか、次回が楽しみ。2024/12/31
あき
2
シリーズ初巻なんで、時代背景や人物紹介がメインって印象。将軍位を巡る対立とか、将軍家斉と主人公との関係とか「御庭番の二代目」と被るところも多し。もしかしたら「御庭番~」のifストーリーをやりたいって意図かな、とも思ったり。しかし家斉、確かに子どもがいなきゃ血統は絶えてしまうけど、だからといって多すぎても後継者問題は起きるんだぞ? 血統を守るために子どもを作るにしても、限度というものがあるだろう。2025/06/05
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