出版社内容情報
江戸は神田にある通称のっぴき横丁。そこには家出した殿さまはじめ、のっぴきならなくなった人がやってくる。シリーズ第5弾!
内容説明
のっぴき横丁に“訳あり”の母娘が駆け込んで来た。娘の腕に抱かれた乳飲み子は、さる大名家の落とし胤という。奥女中だった娘は御家相続の争いから我が子の命を守るため、子守りのお縁の長屋に身を隠す。しかし、やがて隠密役とも思われる武士の姿が横丁に現われ、真木登一郎と横丁の住人は母子のために様々な策を弄して、二人を守ろうと奔走する。
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。「御庭番の二代目」シリーズと「神田のっぴき横丁」シリーズは第11回日本歴史時代作家協会賞のシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
26
2023年10月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。さる大名家、不審の者、追っ手返し、無謀の奉行、負けじの道、の5つの連作短編。逃げ込んだ乳飲み子とその家族を守るのっぴき横丁の面々が活躍。登一郎の剣の腕前がなかなかのもので痛快。展開がありふれていて、少しマンネリかも。2023/10/17
み
20
さくさくと♪ハッピィな結末だろうな、と読むのは心の平穏に繋がるような。三連休が嬉しい朝です(^_−)−☆お天気は、イマイチですがね。2024/04/27
ごへいもち
6
割と軽くて読みやすいのにこの表紙絵が…。次読もう2024/05/07
あき
2
救われない結末にならなくて良かった~。酷い目に合う人はいるけど、負けない心意気が小気味よい。江戸三座が猿若町でこけら落としってことは鳥居耀蔵の失脚も近いな。耀蔵ザマアまでやるんだろうか?2024/10/22