出版社内容情報
北町奉行所の隠密廻同心・八森重蔵とその相棒・和田荘平。謎解きに長けた老練コンビの江戸捕物推理。
「南町 番外同心」の“若様”も登場! 同じ時代を舞台に、対を成す新シリーズ刊行開始!
内容説明
隠密廻同心は町奉行から直に指示を受ける。将軍にとっての御庭番のような御役目だ。隠密廻は廻方で定廻と臨時廻を勤め上げ、年季が入った後に任される御役である。定廻は三十から四十、五十でようやく臨時廻、その上の隠密廻は六十を過ぎねば務まらない。北町奉行所の八森十蔵と和田壮平の二人は共に白髪頭の老練な腕っこき。早手錠と寸鉄と七変化を武器に事件の謎を解く。
著者等紹介
牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年、東京都国立市に生まれる。早稲田大学卒業後、会社員を経て職業作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
66
北町の爺様「隠密廻同心」1 巻。60才を過ぎなければ務める事が出来ない隠密廻同心、北町奉行所の八森十蔵が和田荘平、早手鈎、寸鉄、七変化を武器に大活躍面白いシリーズです。2022/09/22
やま
58
隠密廻同心の爺様の活躍の物語です。北町奉行所の隠密廻同心である八森(やもり)十蔵65才と和田壮平64才は、高齢であるが有能な同心である。この二人を称して「北町の爺様」と呼ばれている。十蔵は、八森家に養子に入る前は、蘭学者平賀源内の弟子であった。同じく壮平は、和田家に養子に入る前は高名な医師の弟子であった。が、壮平には、子供を作れない訳がある。2023/11/05
デジ姫
10
60過ぎの爺様の行動とは思えないほどの活躍ぶりに拍手。60過ぎでこれなら若い頃の二人は‥と興味深い。次回作が楽しみです。2022/07/16
りんごさん
2
北町奉行所隠密廻同心爺様(今なら壮年?)コンビの活躍。 それぞれがお役に付くまで波乱の人生を歩みお役が「隠密」、シリーズの第一巻なので主な登場人物と相関図を兼ねているような話の進み方。 2人の人となり、関係者各位、絡まり方等この先が気になる。 江戸時代後期の装いや習慣なども面白い。2025/04/03
goodchoice
0
隠密廻り同心の当時としては高齢な二人を主人公にした一作で、通常の時代物より少々固い感じを受ける。第1巻という事もあり説明がやや多いが、次巻以降は解消されるのかもしれない。2024/03/04