出版社内容情報
ゼネコンのように派手な倒産はないものの、実態は各社とも四苦八苦の住宅・不動産業界。
本書は、財務データを詳細に分析して「危ない業者」に鋭く迫るとともに、現場の生の声
を集めながら、マンション市況や地価の動向など、今後の行方を大胆に予測する。
内容説明
日本経済は2年連続のマイナス成長が避けられない厳しい状況の中、長いトンネルをなかなか抜け出せずにいます。住宅・不動産業界も決して例外ではありません。いや、むしろどの業界よりも深くて長いトンネルの中を歩んでいるといってもいいでしょう。具体的には、大手や中堅のマンションデベロッパーや住宅メーカーの経営破綻といった事態も出てくるかもしれません。各社の経営状況とそれを取り巻く経済環境、消費動向などを考えると、ある程度の整理淘汰を経なければ、この業界は生き延びていけないような気もします。厳しい環境の中で、勝ち組にはなれないまでも、いかに負け組に入らないで生き延びていくか、今、そんな熾烈な戦いが展開されています。本書では、帝国データバンクの各種資料をもとに、そうした現状をさまざまな角度から検証し、次いで業界を取り巻く環境を整理しながら、今後の見通しを展望してみました。
目次
1章 業界大手の経営健全度ランキング―決算数字が語る損益動向
2章 “噂の業者”の再建計画と再編・淘汰の最前線―生き残りをかけ急がれる自己変革
3章 住宅・不動産市場の実態はどうなっているのか―地価、建築費、マンション・一戸建て市場の現状
4章 住宅・不動産業界を取り巻く環境はどうなる―この業界は外部環境が与える影響がきわめて大きい
5章 独自戦略の確立が21世紀への道を開く―欠けている“市場開発”の視点