灰色の評決

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灰色の評決

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576212142
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

狛江市の、とあるマンションの一室で姉妹が惨殺される痛ましい事件があった。犯人として逮捕され、裁判員裁判にかけられたのは、五十嵐和馬。現場で慌てている姿を見たという目撃証言、妹と金銭トラブルがあったという事実により有罪――それも、死刑判決になるだろうと目されていた。二ノ宮智樹はこの公判の裁判員に選ばれていた。審理が進む中、裁判員のうち有罪に慎重な姿勢をみせる八木麻衣子だったが、一転、有罪派になって結審。時をおき、智樹は麻衣子と付き合うようになるが、これは冤罪だったのではないかと疑い始めた麻衣子が姿を消してしまう――。
社会派ミステリ作家が挑む渾身のリーガルミステリ!

内容説明

横溝正史ミステリ大賞・優勝賞作家、渾身のリーガルミステリ!ごく普通の一般人である二宮智樹はある殺人事件の裁判員として裁判に参加することになる。その裁判では、美容師の男が若い姉妹を殺害した事件が裁かれることになっていた。智樹ら裁判員の多くが美容師の有罪へと意見が傾くなか、八木麻衣子と名乗る若い女性だけは美容師の無実の可能性を訴える。だが評決になって、麻衣子は一転して有罪へと意見を変え、美容師には死刑判決が下る。裁判から数か月後、智樹は麻衣子とつきあうようになり結婚を申しこむが、なぜか麻衣子はそれを拒む。折しも美容師の事件の控訴審が開かれ、麻衣子は再び美容師の冤罪の可能性に言及していた。その矢先、麻衣子は忽然と姿を消す。彼女はなぜ姿をくらましたのか―。

著者等紹介

犬塚理人[イヌズカリヒト]
1974年大阪府生まれ。早稲田大学卒業。2018年、「人間狩り」で第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し、デビュー。社会問題を巧みにエンターテインメントへ昇華する作風が持ち味(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

184
まさかの真犯人に恐ろしさを感じた。麻衣子さん一人で調べるなんてちょっと無謀すぎやしませんか?どうしてもそこらあたりが違和感ありだったが、無事でよかったよと思いつつ読了した。私だったらどうしただろ・・(汗)裁判員制度ってこの先も続くのかな?本作を読んで私は、益々裁判員になるのを躊躇してしまいそうだ。『疑わしきは罰せず』とか『十人の真犯人を逃がすとも、一人の無辜を罰することなかれ』は分かる。そして、それは裁判で被害者やその家族を思うこととは別問題なのだ。はぁ・・苦しい。2022/02/28

タイ子

113
裁判員制度が始まってはや10数年になるんですね。自分の下した結論が被告人の人生を大きく左右する怖さ、難しさ。本作は改めて裁判員の責任を問う物語。2人の女性を殺した男の裁判で、被告人は終始無罪を主張。過去に冒した罪の影響もあり死刑判決が出る。その後、裁判員同志が交際をすることになるが、女性が突然失踪。何があった?恋人の男性は失踪前の彼女の行動、交際範囲を調べていくうちにとんでもない事実にぶつかる。法の素人ゆえ倫理感の揺れる怖さ。人間の身勝手さ、保身に身震いする。ドラマ化されたら面白い作品かも。2022/03/27

Ikutan

94
裁判員制度で知り合った麻衣子は、プロポーズした智樹に「控訴審できちんとかたがつくまで待って」と返事を保留をする。そして彼らが有罪判決を下した裁判の控訴審を傍聴してから、態度が変わり行方不明になってしまった。冤罪を疑っていた麻衣子。事件の真相は?彼女は何処に行ったのか?警察でもない智樹に会って、直ぐにこんなに簡単に情報を話すだろうか。とか、後半、二人がそれぞれ単独で犯人と接触するのも、えっ!?というところはありましたが、抜群の読みやすさで一気読み。そして、よく練られたストーリーに最後は唸らされた。お見事! 2022/03/06

sayuri

92
デビュー作『人間狩り』で心を鷲掴みされた犬塚理人さんの三作目となる本作も期待を裏切らない。裁判員制度にミステリを絡めたテーマは新鮮。リーダビリティ抜群の文章で頁を捲る手が止まらない。サイコパスを匂わせる衝撃的なプロローグから裁判シーンへの切り替えは鮮やか。人が人を裁く事の重責、裁判員の葛藤が伝わると共に、誰かの悪意によって冤罪が作られていく可能性に恐怖を感じる。本作では人間の多面性も描かれ思い込みの危うさと本質を見極める事の大切さを改めて気付かせてくれる。終盤に至っては緊張感がピーク。まさかの黒幕に驚愕。2022/01/29

さっこ

82
姉妹惨殺事件の裁判員裁判制度に参加した男女がそれをきっかけに交際する。一審での死刑判決に疑問を持った女性が行方不明となり男性が真相に迫っていく。素人さんの推理にしてはずいぶんと核心を突くなと思いながらも筋道がはっきりしているので読みやすかった。「疑わしきは罰せず」遺族や被害者に寄り添った判決にはならないことも多々ある。先入観で見てしまって真実が見えない場合もある。冤罪はあってはならない。それでも限りなく黒に近い灰色を無罪にするのは一般人の裁判員には難しい。2022/03/21

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