出版社内容情報
野良猫のちぎれ耳は、捨てられた仔猫や困ってる猫を放っておけない性分。人間に飼ってもらおうとお節介を焼く。猫は意外と情に厚い!?
内容説明
母猫を失った子猫、怪我をした猫―野良として生きるのが難しい猫を、猫好きの人間に斡旋する、猫による猫の幸せのための組織・NNN。いつのまにかNNNのリーダーと目されるようになったちぎれ耳は「弱いものは自然淘汰。お節介は焼かない」と言いながらも困っている猫を見ると放っておけない性分で!?今宵もワケありの野良猫たちがCIGAR BAR『またたび』に集まってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
104
シリーズ2作目、矢崎さんのNNNとは違い野良猫の厳しい生活と身勝手な人間と切ない、高い鳥居の上から降りられなくなった猫は助けようとするのに、人に捨てられたアライグマは害獣として駆除しようとする、勝手に外国から連れて来たくせに、保護者が急に亡くなり行き場を亡くしたお嬢ちゃん猫、20年かわいがっていたあんこ婆ちゃんを亡くしたペットロスの飼い主の気持ちには涙した。きっとうちの猫が亡くなってしまったら、耐えられる自信が無い逆にもし自分が先に死んでしまった場合も考えてちゃんと準備しておかなければいけない。2021/04/21
yukision
65
シリーズ2作目と知らず借りてしまったが,特に大きな問題なく読めた。野良として生きにくくなった猫を猫好きの人間に斡旋する保護猫ボランティア,その組織のメンバーが野良猫自身だったら…。動物目線の話はあまり入り込めないことが多いが,猫同士のユーモアのある会話や姿を想像すると思わずにやけてしまった。2021/10/02
涼
59
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/06/post-8e812e.html 表紙絵でどっしりと構えている「ちぎれ耳」というノラは、不幸になるかもしれない仔ネコを放っておけない、おせっかいな性格のようです。2023/06/15
kei302
50
他猫行儀 猫相 殺猫的な暑さ 他猫に奢るetc.徹底的な猫目線・猫的価値観・猫的姿勢(猫背も自慢)の にゃんドボイルド・・ネーミングセンスが悪すぎ・・ハードニャイルド、とにかく、硬派。人生、いやいや、猫生は厳しいのです。猫好きさん向けのファンタージではないのです。CIGAR BARまたたびに今宵も野良たちが集う。あんこ婆さんの話とaNNN活動の話がよかった。2021/12/09
たまきら
28
ネコと人間の出会いを演出するほのぼの話だろうと勝手に思い込んで一巻を読み泣かされたので、今回はしっかり気合を入れてから読みました。でもまたやられた~。片目に代わり素敵な男子が登場したのは素敵だったかな。2021/01/19