出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
旅籠付き小料理のどか屋のあるじ時吉は、十年ほど前、江戸で一番の料理人を決める“味くらべ”に出たことがある。その折に闘った若き女料理人がその後、品川で夫と田楽と蒲焼きの見世“紅葉屋”を出し人気となった。だが夫が病で亡くなり、幼い童と二人、悪辣な地攻め屋に立ち退きを迫られている。縁あって、お上の“黒四組”から秘かに十手を預かっている時吉と息子の千吉は…。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
40
千吉が大人になったような子供っぽいような雰囲気だけれど、親目線だとこういう感じなのかも。十手を預かったということはこれからの物語は捕物帳方向に進むのだろうか…2019/12/12
雅
31
どんな事があってもみんなで支え合い解決していくキレイなお話し。千吉の成長速度が速すぎる気がするけど、これでいいのかな⁉️2019/11/01
はにこ
20
ゆっくりこのシリーズを読んでいるので、最初の方を忘れている。味くらべがあったのは覚えているけど、この女料理人は忘れていた。地上屋に店を取られた紅葉屋だったけど、新たな道ができて良かった。長吉が帰って来たけど、また尻拭いを時吉にさせないでね。2020/12/21
ざるめ
14
今回は地攻め屋だ(>_<)でも一件落着した後は嬉しい事が続いて、これぞ「のどか屋」という雰囲気に(*´∀`)♪お上の黒四組から十手も預り、ますます忙しくなりそう(^^;)と思ったけれど、これまでもお手伝いしていたから一緒か?(^_^;)2020/06/26
nyanlay
9
長吉大師匠が戻って来て、元のサヤに戻ると思いつつ、交代制の花板になるとわ…。他の読者さんも腑に落ちないようで同感です。いや、お登勢さんに店を持たせるのは何となく判ってたけど。長吉の元の先輩弟子の気持ち考えると、あまりにも高待遇過ぎないですかね。とか何とか書き連ねているけど、続編出たら、読んじゃうんだろうなぁ。2019/10/16