出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が人気シリーズ!
内容説明
田宮流抜刀術の達人矢内栄次郎は、田原町の三味線屋からの帰途、鼻緒問屋『山形屋』の裏口近くで小間物屋と出くわした。小間物屋の足首には赤い布が巻いてあった。すぐに南町与力の崎田孫兵衛に聞いた盗賊赤間一味のことが頭に浮かんだ。押込みに入るときに足首に赤い布を巻いていたという。しかし、三年前に押込みは終わっていた。またもや、赤い布の盗賊が動きだしたのか。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
“時代小説が書きたくて小説家を志した”と言う氏の面目を十二分に発揮した“栄次郎江戸暦”シリーズは、確実に大人の読者を魅了し、人気を不動のものにしている。1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
81
栄次郎江戸暦「赤い布の盗賊」21巻。栄次郎に山形屋の依頼を丸投げした年番方の与力孫兵衛さん、それを快く受けるお節介家の栄次郎さん、結果終わってみれば依頼主の善右衛門さんはちょっとつらかったでしょうが、善之助とおゆきそれに政吉さんには良かったですね。2019/04/07
ひ ろ
15
★★★★☆ 複雑な謎解きがなかなか面白かった。このシリーズは推理ものとしても良いぐらいの筋立てなんだか、栄次郎は探偵役としてはテキトー過ぎるのが難。ヤマ勘じゃなくてちゃんと推理しなさいっ!(笑) 2019/08/13
Tatsuhito Matsuzaki
13
田宮抜刀流の達人 矢内栄次郎が活躍する時代小説シリーズ21作目。 かつての盗賊一味の頭が悪事の果にたどり着いた生き先は…。 今回の事件では悪事を働いた人物が多く登場しますが、栄次郎はそれらを全ては成敗せず、悔い改める者を生かします。 単純な勧善懲悪ではない考えさせられる時代小説ですね。 ちなみに、前作で動き出した兄 栄之進の婚姻話しは進展しそうな雰囲気です。 #山形屋 #金貸し #倉田屋 #風扇堂 #妾 #押込み強盗 #浪人 #薬代 #今日の一冊2024/03/04
犀門
2
No.087★★★★☆2019/06/26
goodchoice
1
お節介栄次郎の新作はなかなか楽しい内容だった。兄の婚姻が決まり、次は栄次郎で年貢の納め時か。2019/03/28