出版社内容情報
男手一つで愛息を育てる聖は妻の遺言に従い四ツ谷で塩店を営む潮を訪ねるが…。導かれ、巡り会う、沢山の人々とつむがれる温かい縁。
内容説明
東京四ツ谷右門町。聖が訪れたのは一つ上の高校時代の先輩・潮が経営する塩専門店「白黒商会」。亡き妻・宮子の言葉に従い、息子の温人とやってきたものの、昔からソリの合わない相手に及び腰は否めない。しかし―円はね、「縁」なのよ―宮子の言葉を裏づけるように、白黒商会を取り巻く人々と猫のグリが潮をも巻き込み、波紋のような広がりをもたらす。シングルファーザー聖の、塩とちょっと不思議な温かい日々。
著者等紹介
鳩村衣杏[ハトムライアン]
東京都出身。『ラブ、エトセトラ。』(シャレード文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
14
白菜の塩炒めとバスソルト。2019/01/21
なみ
8
聖に対し潮がケンカ越しに恨みつらみ吐けたのがいい転機になったんじゃないかしら。(宮子の一目惚れだったってことにしておきましょう)2019/03/14
へへろ~本舗
8
ハルちゃんの能力見たさにサクサク読了。塩風呂やってみようか?なんか塩風呂というとバスソルトと同じ物でも効果がありそう。続きが出たら多分買いそう。2019/01/17
悠遠
7
妻を交通事故でなくした主人公はその遺言に従い、彼女の幼馴染が経営する塩専門の店を息子と訪れる。 塩の話の割には雑学的種類的なものは薄味。バスソルトの話を書きたかったのかと思わせるぐらい。しかし専門店の割にインターネットで風呂釜が…には専門とは?となる。あと3歳児の表現がきゃっきゃばかりで雑…。偶然は必然的な自然派寄りの表現もやや気になる。神秘的ではないオカルトというか。そして主人公と妻の幼馴染のやり取りがガキくさいのもいまいち。全体的に軽いノリ深みがないのでさらっと読みたい時にはピッタリかもしれない。2021/01/28
にゃうぴょん
7
なんといってもハルちゃんが可愛いです。亡き妻宮子さんの言葉に従い白黒商会にむかい、「今がその時」と何もかもがトントン拍子に不思議に進んでいく。聖さんの人あたりの良さに癒されました。山塩のお風呂試してみたいです。2019/05/20