出版社内容情報
将軍直属17家の「御庭番」宮地家の若き二代目加門。盟友と合力して、江戸に降りかかる闇と闘う!
内容説明
新将軍が罷免隠居を命じた前老中首座の松平乗邑が急逝した。乗邑の片腕だった勘定奉行の神尾春央は、先々代将軍の生母月光院を介して、登城禁止中の田安宗武と一橋宗尹の復権を策した。成就すれば、将軍家重への反撃が可能となる。一方、全国で一揆や逃散が多発、将軍家重は御庭番らに隠密行を命じ、宮地加門は薬売りの行商人となって探索の旅へ。そこで思いがけぬ…。
著者等紹介
氷月葵[ヒズキアオイ]
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひ ろ
25
★★★★☆ 多発する一揆に御庭番に各地の状況を探る命が。加門と栄次郎は甲府方面の農村を探索に行くが、そこで見たものは酷い圧政であった。旧老中派のなした財政改革が酷いものであったことが判明した直後、吉宗は倒れてしまう。そしてあることを決断する。やっと物語が江戸城を出て御庭番の活躍らしくなってきたな。2022/02/09
ひさか
3
2018年10月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ8作目。加門の隠密御用の話が出てきて、楽しめました。はじめてかな。2019/07/16
あき
2
家重の命で加門ら御庭番衆が百姓の窮状を調べる探索の旅へ。村人を弾圧してた役人に身分を名乗るとこは御庭番らしくてカッコ良かった。吉宗の一声で代替わりのゴタゴタはこれでひと段落かな。2020/05/14