出版社内容情報
一万八千石の大名家を出て、裏長屋で揉め事相談人をしている若月丹波守清胤と爺。剣の腕と気品で謎を解く。大人気シリーズ!
内容説明
故あって大名家を出奔した若月丹波守清胤改め大館文史郎と爺の左衛門の裏長屋を訪ねた旅姿の娘・美雪は、陸奥の遠野から剣客相談人・大門甚兵衛の文を運んできた。大門が遠野の城代に囚われ今日にも首を刎ねられるかもしれないという。殿の実兄で大目付の松平義睦によると南部盛岡藩と伊達仙台藩が遠野を巡って争っているという。殿と爺と弥生と美雪は、いざ遠野へ…。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
85
剣客相談人「陽炎剣秘録」22巻。妖術によってイノシシや蜂や蛇の大群が出たりでちょっと現実離れした展開になってきましたねちょっとがっかり。2018/06/01
Totchang
8
今回の舞台はなんと岩手県遠野市。早池峰山を遠望すると、そのいただきが尖っていて「処女の乳房」と呼ばれていたのを思い出す。民話の町遠野で新しいかっぱの成り立ちが本作品で説明されようとは思いもかけないことだった。そして大門。果たしていかなる娘との愛が育まれるのであろうか。2021/06/26
カラヤ3
1
シリーズ最終巻。しかし、最終巻とは思えない従来通りの終わり方。伏線の回収らしきものも無し。おまけに、結界とか妖術っぽいものまで出てきて作者もネタ切れかと感じた。2022/07/29