出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
時吉とおちよの旅篭付き小料理のどか屋に、京から老舗料理屋の跡取りが訪ねてきた。時吉の料理の師・長吉が若い頃に修業した四条大宮の宮戸屋の若旦那・京造だった。父の死後、母と板長が形にこだわって心のこもらぬ料理しか出さぬので、客が怒って、このままでは店が潰れてしまう。なんとか料簡違いを窘めて店を立て直してほしいというのだ。時吉は京に行ったものの…。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たんぽぽ
28
ちょっとマンネリ気味なので、時吉を京都に行かせてみました…時代劇にある番外編みたいな感じかな。 いけずな京女のお姑さんは、あまりにもステレオタイプな気がしますが、これはこれでいいのかな? 千ちゃんが確実に成長してますね。2017/06/08
はにこ
19
今回もまた義父の無茶振り。時吉は自分の母の料簡を改めて欲しいと言う京造と京都へ。結果は思わぬ方向に行ったけど、江戸の味を伝授。京造の母親、いけずだったわー。千吉の料理の腕が上がってきてる。そのうちどこかへ修行にでるのかな。成長するのも楽しみだけど、まだまだ子供でいて欲しい気もする。2020/09/04
ううち
14
第19弾。時吉、京都へ。大おかみのいけずが分かりやすくて、のどか屋シリーズにしては心が乱れた。のれん分けとはまたちょっと違うのだろうか?京の味覚に合わせた豆腐飯、流行ると良いですな。 メモ:16巻を読んでいない2017/12/03
ざるめ
14
時吉の師匠の長吉が若い頃に料理修業していた老舗京料理屋から若旦那が訪れる。その訳は女将と板長が客の事を考えず、形ばかりの心がこもっていない料理を出すので、料簡違いを嗜めて欲しい!と(゜゜;)そこで時吉が若旦那とともに京へ… 時吉の事だから、上手くやるんだろう(^^)と楽観していたら、この女将と板長がとんでもない人達(--;)時吉でもどうにもならない時があるんだね~( ̄~ ̄;)まぁ最後は良い雰囲気で終わったけれど、女将と板長が心を入れ替えたのかどうか知りたい(-.-)2017/05/25
ゆっくりさん
11
京都の老舗京料理屋の大女将と板長は、お店潰して自分たちの行いに改心したのかな?それに引き替え太秦のご両親、ご家族の素晴らしいこと。京都ののどか屋も末永く愛されるお店になってほしいです。2017/10/21