出版社内容情報
新シリーズ、実在の人物で、松平定信の懐刀でもあった柘植長門守の物語。
内容説明
長崎奉行を勤め上げて江戸に戻ってきた柘植長門守正寔は、作事奉行の任についていたが、ある日、謎の人物から屋敷に誘われる。疑心暗鬼で誘いに乗ると、そこには幕閣の若き俊英がいた―。「松平定信じゃ、見知りおけ」。そして、正寔が伊賀の血を引くことから、定信にある人物の守りを頼まれるのだが、時の幕閣の思惑が絡み、命を狙われることになり…。
著者等紹介
藤水名子[フジミナコ]
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社刊)にて「小説すばる新人賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
82
『仏の重蔵』シリーズが好きで、藤さんの新シリーズにも手を出してみた。ん~ん、まだどちらへ転ぶか判断できないかなぁ・・ただ、この主人公・柘植長門守、出来る男らしいのだが、やる気があるのか無いのか(汗)周りの者達もまだ掴みきれないなぁ。奥方だけは分かったような気がするが(笑)とりあえず、次巻を読んでからとしようかな。2016/11/26
とし
74
隠密奉行 柘植長門守「松平定信の懐刀」 1巻。好奇心旺盛な長門守正寔、意次なのか定信につくのか周りの者も大変ですが奥方絹栄さんだけはブレていないようですね。2020/01/18
とく たま
4
家康の逃走を守った伊賀の末裔。この主人公の人品と家族や家人の人となりが素敵で、面白い。剣劇もなかなか読める。この作家さんは、初読みかもしれないわ (^^2021/09/16
あき
1
うーん、やっぱり大目付の方と同じでなんかちぐはぐな印象なんだよな。面白くないわけじゃないんだけど。登場人物の言動にイマイチ一貫性がないのが原因なのかな。登場人物は魅力があるから惜しい。2021/10/20
いの
1
久々の時代小説。主人公である柘植長門守は伊賀の血をひくお役人、面白そうなんで読んでみた。シラッとしながら心の声も面白い。複雑な内容ではないので読みやすかった。個人的にはもう少しばかり色気や躍動感も欲しかったかな。第2弾出たらまた読みたいと思う。2016/12/03