出版社内容情報
日本一の商業地日本橋で女の細腕一本で生きる美人女将お瑛がやさしいがゆえに巻き込まれる事件の数々…
内容説明
“今日、挙式なのに娘が失踪。ついては、お瑛さんにその代役を”という、とんでもない依頼が、早朝、蜻蛉屋に舞い込んだ。得意先の大店山城屋の一人娘お郁は、なぜ姿を消したのか?誘拐?情死行?四方八方手を尽くして探索中、その間のつなぎ―と言うのだが…。仰天事態に美人女将お瑛の葛藤と、下した決断は?―。
著者等紹介
森真沙子[モリマサコ]
奈良女子大学文学部卒業後、雑誌、週刊誌の記者を経て1979年『バラード・イン・ブルー』で第33回小説現代新人賞を受賞し、文壇デビュー。以後、近代史や現代史に材を採ったミステリー作品で活躍し、近年では中世、古代史にも範囲を広げ、歴史推理や歴史伝奇作品を精力的に発表し、読者層を広げている文壇女流の文字どおり実力派である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
7
マリッジブルーなお郁にお瑛さんが翻弄される。最後の婿さんの心情がよかった。2016/12/28
浅葱@
1
花嫁の身代わりから広がる人間模様です。婚礼の日を迎えるまでのそれぞれの人が描かれていて、いつもの日本橋物語とは違った趣きがありました。人はみんな何かを背負って、それでもお天道さんを意識しながら生きてきたのだなぁと思いました。2011/08/01
myu
0
【図書館本】日本橋物語シリーズ⑧2013/10/23
Suzu
0
日本橋物語シリーズ第8弾。醤油問屋山城屋の娘お郁がお武家との祝言当日に花嫁が家出をした。花嫁に似ているお瑛に代役の依頼がくる。家出までした理由が何かぼんやりしている。この家出騒動を関わりのある人たちの目からも語られる。甚五郎はどうなったのだろう?もし猪蔵とお郁が一緒に逃げたらどうなっていたのだろう?とか色々思うとこがある。そして次巻を読む。2024/01/08